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2009年4月 8日 (水)

No,133『祥瓊』

第133弾投入。
十二国記強化期間。
今回はー、元・姫<祥瓊(しょうけい)>をば。

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我が景王と面識あるのがおかしいか?
とは、後の彼女の名言であるが。
むー、彫り加減は悪くないのだが……なぜかなぁ、微妙に感じが違う。群青の髪を黒で再現せざるを得ないことと、あとは目かな? 目の光の加減に何やら違和感が。
表情は、彼女にしてはやさしめなところを選んだというか、ちょっとアレンジして作ってある。
これだけ見ると、単に美人なお嬢さんなんだがな……

さて、祥瓊。
まず祥瓊なる名は、「字(あざな)」と呼ばれる一般的な呼称である。十二国記世界における字は、自称したり人につけられたりして、人によっては複数ある場合もある。ちなみに陽子の場合、髪が赤いことから「赤子(せきし)」というのが普及している字だ。
祥瓊は本名を孫昭(そんしょう)という。十二国の中で最北西に位置する「芳」の王・仲韃(ちゅうたつ)の娘である。王の娘は「公主」と呼ばれる。
話は逸れるが、仲韃は本名を孫権という。そして字が「ちゅうたつ」で、娘は孫昭……中国の歴史で有名な三国志に登場する人物になぞらえた名前だ。多分命名の語源はこれだと思うのだが。
閑話休題。
公主であった祥瓊は、仙なので不老。王宮で三十年間、何不自由なく暮らしていた。しかし民に対してあまりにも苛烈だった父王は謀反を招き、誅殺されてしまう。それによって王宮から追放された祥瓊は、仙の籍からも外され、里家に孤児として引き取られることになる。
で、ここからが祥瓊の真骨頂だ。民を虐げたとされる王の娘ということが露見し、里家で虐待される祥瓊。無垢な公主であったころの面影はすっかり影を潜め、恨みつらみでどんどんやさぐれていくのだ。この頃の祥瓊は、非常にいい表情をするw 人間の負の面丸出しというか、背筋も凍るような感じがいいw 
その後、虐待の果てに殺されそうになり、芳を追い出されて隣国の恭に行くが、そこで供王・珠晶に蔑まれ、供王の宝物を盗んで出奔するもまた隣国の柳でとっつかまって、役人に賄賂をつかませて免れたり、いろいろある。
そこからが転機。まだ紹介していないが、景王になる前の陽子を助けた楽俊という人?物と出会ったことをきっかけに、公主としての役目に気付いていなかった自分を見つめ直すようになり、だんだん人が丸くなってゆく。そしてそこから紆余曲折をへて、慶の内乱に身を投じることになり、陽子らと出会って、最終的には陽子にとって大事な友の一人となる。

……いかん、長く語りすぎた。
祥瓊は当初、ホント負の部分丸出しで、非常にイヤな奴に描かれているのだが、その彼女がじょじょに変わってゆく過程のあらわし方は秀逸である。祥瓊の登場エピソードである「風の万里 黎明の空」は、陽子、祥瓊、鈴という三人の少女のそれぞれの変化と成長の物語なのだが、私はこの祥瓊が一番上手く書かれていると思う。
そんなわけで、基本的にキッツイキャラが苦手な私なのだが、祥瓊は大好きだ。十二国記キャラの中で、三本の指に入る。

アニメ版では、桑島法子さんが熱演。この方は、タイプの違うキャラを見事に演じ分けるなぁと思う。女性声優ではかなり好きな方となった。

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次回予告。
中原さんキャラクター72個目。
名探偵コナン強化期間。
うだつはあがらずとも、冴えなくとも、想い想われる心は本物である。

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コメント

確かに、顔だけ見てると普通のお姫様ですよね。
グッジョブ!
このキャラは、アンチ「小公女」っぽくて好きです。
もともとの身分が高いから救われるのではなく、人間として学び、成長したからこそ高みに至る…。
不幸な生まれであることに溺れ、自分を甘やかしていたすずとは、環境的には好対照ですが、同じテーマを生きていると思います。
しかし、女性キャラをこれだけ過酷な状況に追い込むのは、作者が女性だからこそ…なのかな。
早く続きを書いてくれ〜〜。

投稿: 史 | 2009年4月 9日 (木) 10時27分

鈴と祥瓊の対比は面白かったですね。
景王への妬みから始まる祥瓊と、景王への思慕から始まる鈴、それが途中で真逆になってしまうところなど、話作りの妙を感じます。
そういえば、やはり十二国記は基本的に女性キャラの苦境を中心で動いてますねぇ。泰麒に関しても、李斎がすさまじいことになりますし。
李斎……つ、続きを……

投稿: 上里幸助 | 2009年4月11日 (土) 23時19分

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