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2009年9月21日 (月)

No.185『吾作』

第185弾投入。
中原さんキャラクター96個目。
今回は、OVA「世にも恐ろしい日本昔話」より、かちかち山の主人公<吾作(ごさく)>をば。

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わきょー。
うむ、好調は続く。
ちょいとグロい雰囲気がそのまま再現できたかと。
名前の文字が、ややゆがんでいるのは転写の際のミスが原因。そのところ、今後の課題かねぇ。

さて、吾作。
「世にも恐ろしい日本昔話」は、有名な日本の昔話数編を、それぞれ独自の解釈によりホラーチックに仕上げたOVAの短編集。「かちかち山」がその一つとして収録されており、その主人公が中原さんであります。
「かちかち山」といえば、元々は悪戯な狸が村の老婆を殺害したことから、その敵討ちとして兎が狸をこらしめる、という大筋ですが……元々は、兎が狸をいじめぬくところだけの話だったらしい。狸の悪事というのは、後世に兎を正当化するために作られた部分のようです。
そこに注目したのが、この「世にも恐ろしい日本昔話」版のかちかち山です。
ある晩、冷酷な兎が村の畑を荒らし、目撃した老婆を惨殺する。そして、その近くに居合わせた狸の吾作に、その罪をなすりつけるのである。
吾作は弁解の間も無く、村人から追われる。さらには、兎によって次々に貶められ、最終的には兎を追い詰めるも泥舟の罠にはまって村人につかまり……さらし首になるという……
救いがねぇ。まったくねぇ。この話は、人間不信になるっすよー。
作中のダークな色彩や動物キャラを仮面を被った人間に見立てたグロテスクなキャラデザインも、その雰囲気に一役買ってますかね。

当初の吾作は、村人からも心優しいと評判で、中原さんの演技的にもお得意の穏やかな青年口調なのだが……貶められていく過程で見せてゆく絶望の極限状態、憎き兎を追い詰める狂気の様、これが秀逸。
ロアンも捨てがたいが、私としては今のところ、この吾作が中原さん狂演技のベスト1です。

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次回予告。
十二国記を少し離れ、実験作数点。
まずは個人的に汎用性が高そうな、某戦士を示す文字。

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コメント

吾作!!
すごい!お上手ですね!!
カチカチ山、ちょっと怖いですよね(汗

投稿: 佐近 | 2011年9月23日 (金) 19時06分

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