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2010年7月 1日 (木)

No.247『更夜』

第247弾投入。
十二国記「東の海神 西の滄海」編。
今回は、エピソードの主人公と位置づけられましょうか、妖魔に育てられし子<更夜(こうや)>をば。

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銀の格子の檻だろうか。
うむ、よさげだ。髪型の関係で顔が小さくなる構図なのだが、その割には表情の再現がうまくいっていると思います。
髪の毛の光の表現も、悪くなさそう。
安定作品の一つといえよう。

さて、更夜。
実は、十二国記消しハンシリーズで、スペシャルを作った陽子を抜かすと唯一の二回目の登場です。
一回目の登場は、「犬狼真君」。犬狼真君は号なので、いわばこちらが真君の本名ということになります。
更夜は元は貧農の子で、口減らしのために海岸に捨てられた折、天犬という妖魔に拾われ、何故か養われたというかなり奇妙な経歴の持ち主。
それ故に人の世界になじむことができなかったのだが、それを斡由が拾い上げ、自らの側近としたのです。
斡由は天意に疑問を持つ人間ゆえ、妖魔と共に生きる更夜のことも、違和感なく受け入れることができたのでしょうが、同時に、更夜が飼っている(実は逆なんだが)妖魔の力を、利用できるという想いも、少なからずはあったと思います。
というわけで、「東の海神 西の滄海」の作中、斡由の陰謀を支える側近として、更夜の暗躍が始まるのです。
ちなみに更夜なる名は、まだ彼が妖魔に育てられている少年の折、偶然であった延麒が与えたもの。この縁で、延麒と更夜には友情が育まれているんですが、斡由の官となった更夜は、その縁さえも陰謀に利用することになるわけで。

斡由の乱の後、尚隆が「お前と妖魔の住む国を与える」と約束する。それに対する更夜の答えが、最初に書いた「それは銀の格子の檻だろうか」という皮肉なのだが……この後の尚隆の返答がまた秀逸。
妖魔に襲われることのない国。
十二国記世界では、国が荒れると妖魔がやってくる、そして妖魔が人々を襲うので妖魔が恐れられるのですが、国が平和になり、妖魔が現れなければ、人々は妖魔を恐れることを忘れる。そうすれば、更夜の養い親である妖魔も、珍しい獣くらいにしか思われなくなる……という大胆発想。
しかしこれには、尚隆が国を平和にするという前提と長い期間が必要なわけで、更夜はその間、妖魔と共に十二国記の中央世界「黄海」で待つ、という選択肢を取ります。
そこで何故か、更夜は黄海を旅する人々の守護者としてあがめられるようになり、犬狼真君なる号を得るわけです。

はぁー、意外と長い。
登場回数が少ないわりには、かなり人気のあるキャラです。少年の面影を残す二枚目なキャラ造形と、黄海の守護者という、いわばジョーカー的な役どころがおいしいのでしょうが、それにさらに色を添えているのが、声優ですね。
石田彰さん。声優を多少かじっている人ならば、この名はご存知でしょう。というくらい有名な方のはず。近年の代表作では、ガンダムSEEDのアスランが顕著でしょうが、それ以外にもいわゆる少年系二枚目を中心に、多数演じられております。

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次回予告。
十二国記「東の海神 西の滄海」編、一応ラスト。
元州州宰、後の延国冢宰。

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