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2010年9月27日 (月)

No.264『浩瀚』

第264弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
今回は、後の慶国冢宰<浩瀚(こうかん)>をば。

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ほう。
再現度は全く問題ないか。
いや、要素の少ない人なので、逆にちょいと間違うと似てなくなったりするんですが……

さて、浩瀚。
物語中の肩書きは麦州候。慶国西方の州の長たる人物です。
予王の禅譲後、その妹である舒栄が王を名乗ったことに異を唱え、舒栄を王として認めず最後まで抵抗した唯一の州侯、ということで名高いお方。
遠甫が開いていた松塾という塾で学んだ人物で、その人格は精練潔白。理知的で冷静と、完璧を絵に描いたような感じですが、決してお堅いわけではないのです。
予王が納める当時の慶国では、半獣は身分的に多大な差別を受けていたのですが、桓魋が半獣であることを知りながら、その戸籍の半獣の部分を破り捨てて採用してしまうよいう荒業を披露。予王が錯乱して国から女を全て追放するという令を発した時は、港に女たちをとどめて「船が出せないから」と理由づけして保護してしまうということも。
……まあ、とにかく出来たお方だ。
陽子の践祚後は、王宮の奸臣らによって逆に追い詰められてしまう。
偽王舒栄に与しなかったことを逆手に取られ「舒栄を真王と思いながら反逆した=王座を狙った」という言いがかりをつけられるのですね。まだ国情のわからない陽子は、この嫌疑をかけらた浩瀚の処遇に苦慮するのですが、浩瀚を一先ず麦州候から罷免、王宮で言い分を聞く、ということになります。
が、護送中に桓魋らによって救出……これが王宮側からしてみれば逃亡と映るわけで、陽子も一度は浩瀚を反逆の首謀者と信じてしまうのですよ。
しかし浩瀚は、逃げ延びながら王=陽子に慶の惨状を知らしめるため、部下の桓魋、柴望らに指示して和州での叛乱を計画。結果としては本当に叛乱してるわけですが、これはあくまでも慶のため、陽子のためなので、一切の私心はないのです。
偶然とはいえ、陽子自身がこの叛乱騒ぎに身を投じたことで、問題は全て解決。浩瀚に罪がないことを知った陽子は、その後彼を六官の長、冢宰に据えたのです。
で、名前はずーーーーっと話の中で出てくるのですが、姿は中々見せない。アニメでは最終話でようやく登場するんですが……
そのときの第一印象。

地味

……だよね? このキャラデザ。一瞬、何このモブキャラと思いましたもん。まさかの黒幕浩瀚様ですよ。
いくら実直が売りのキャラとはいえ、これはどうにかならんかったものか。

アニメ版での出番は今のところこの最後と、後に「乗月」で桓魋の回想の中に出るもの。実はこの回想の時が麦州候時代の話で、やや服装が豪華。桓魋の半獣の件やら女性追放令やらの話は、ここで登場します。

小説版では、「風の万里 黎明の空」の続編にあたる「黄昏の岸 暁の天」で、冢宰として登場。その有能ぶりをフルに発揮。印象深いのは、暗殺されかけた陽子が「私が彼らをもっと重用していれば叛意はもたなかったのでは」と言ったのに対して、暗殺者たちの罪と彼らを重用しなかった理由とをつらつらと言い立てる場面ですね。ものすげぇ正論をすさまじいスピードで並べ立てる……ある意味嫌味ですが、これが浩瀚の真骨頂だ。

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次回予告。
中原さんキャラクター123個目。
一見嫌味なマネージャー。
「金さえありゃあ、神だって買おうとするだろうよ」

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