No.266『靖共』
第266弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
今回は、事件の黒幕たる慶国冢宰<靖共(せいきょう)>をば。
もいすちゃー。
うむ、安定はしてますね。ただ、歯のところで一箇所欠けかけたところがありましてね……久々にやっちまったのですよ。そこ一点だけが悔やまれます。
さて、靖共。
陽子の前王・予王の時代から、国の行政を司る六官府を取りまとめる<冢宰>という役職にある人物。行政の事実上のトップです。十二国記世界では、王の権限が非常に強いので行政のトップとはいっても最高権力者というわけではないですが……王がふがいない場合は、そうでもなくなる。
王となったばかりでまだまだ動きの取れない陽子は、この靖共の具申に従わざるを得ない場面が多々あり、時には国政の判断をゆだねることさえもやむを得ないという状況。
そんな中、靖共は陽子に突き放すでもない支えるでもない、微妙ーな言動で振舞っており、一見王に忠実な臣のような顔を見せているんですが、こいつが事件の黒幕じゃー。
予王の時代から、実質権力を握っていた靖共は、自らの立場に慢心しており、一部の六官府の長も取り込んで派閥のようなものを形成してます。そして、海客の王・陽子のことは完全に侮っており、実はちょいちょいと陽子が権力を振るいにくいように王宮を動かしてまして。
自分の子分格にあたる和州侯・呀峰、そして呀峰が使う止水郷長・昇紘などの悪吏を用いて私腹を肥やしているのですが、陽子の前では呀峰とも対立して見せるなど、尻尾をつかませない。実際、昇紘をめぐる虎嘯の叛乱事件の最中でも、靖共が黒幕であるというのは中々露見しません。アニメではちょこちょこと靖共の黒い部分が表現されているんですが、小説版だとホント最後まで気付かせない感じ。まあ推理とか得意な人にはわかるんだろうが……
昇紘、呀峰への連なりから、最後には陽子によって捕縛、断罪され、事件後は投獄中。おそらく陽子のことなんで、死罪にはしないと思いますが……仙籍の剥奪くらいは確実でしょうねぇ。
次回予告。
中原さんキャラクター124個目。
人外キャラ。たしか狼。
狼といえば、狼獣人を率いる将軍様も中原さんは演じられていたが、そのシリーズでの以後の中原さんの主演はなく。
話が逸れた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント