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2010年10月17日 (日)

No.268『迅雷』

第268弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
今回は、前禁軍左将軍<迅雷(じんらい)>をば。

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はわわ。
んーーー、なんだろうな、違和感残る。
表情に非常に特徴のある場面から構図を取ったので。似せやすいところではあるのですが。実際かなり再現度は高いはずなんですが……何とも表現しがたい違和感。

さて、迅雷。
肩書きは慶国禁軍左将軍。禁軍とは王の直属軍、十二国記世界の軍は、左・中・右の三軍から成るのが基本編成で、序列的には左が一番高い。というわけで、慶国の軍のトップと言えるのが、この禁軍左将軍・迅雷ということになります。
しかしあくまで武官としてのトップなので、その上には国の軍全てを束ねる役人・夏官長(大司馬)がいますし、さらに夏官長の上には冢宰、王がいるので、政治的権力はありませんね。
実際作中でも、冢宰・靖共と彼の派閥である夏官長に出撃をいいつけられるだけの役どころ。というわけで非常にマイナーキャラなはずなんですが……多分、十二国記ファンはこのキャラをよく覚えている。
その数少ない登場場面のインパクトがすごいのだ。
和州で虎嘯・桓魋らの叛乱が起こると、靖共はこれを鎮圧するために、本来なら王しか動かすことができない禁軍に、出撃を命じます。迅雷は一瞬そのことに躊躇する様子を垣間見せますが、所詮は言いなり。
さて、叛乱の現場である拓峰の町についてみると、そこには何故か叛乱軍に加わっている王・陽子がw しかも陽子、迫ってきた禁軍に脅しをかけるため、王にしか従わぬ麒麟を呼び出し、その背にまたがって空から威嚇。
これは怖ぇ。
「左将軍迅雷、禁軍は誰の許しを得て拓峰に来たのか」
という一喝に始まる陽子の決め台詞は必聴。
何故か王が目の前にいるという戸惑い、王が靖共の悪逆を見抜いていたという驚愕、いろいろあって、迅雷はこのハンコのような表情になってしまうのですねー。
というわけで、出番は少ないのに、陽子最大の見せ場で相手役として登場、しかもすばらしい怯えの表情の数々で、インパクトの強いキャラなのですよ。
ちなみに陽子降った後、呀峰を捉え遠甫を救い出すことを条件に、禁軍無断出動の件は不問とされるのですが、靖共のもとに重ねてしまった悪事からは逃れきれず、一応辞任という名目で禁軍将軍の座を去ることに。さてさて、その後の地位はどうなっておるのやら。

余談、迅雷辞任後の左将軍は、叛乱の中心人物となった桓魋。
余談2、この方の呼び名「迅雷」は、おそらく字でしょう。なかなか勇ましい字ですから、やはり軍人としての実績はそれなりにあるお方だったのでしょうが。

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次回予告。
中原さんキャラクター125個目。
150を目指すロードも折り返しにたどり着いたか。というわけで、ちょっくら大物。
鏡の精。

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