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2010年11月

2010年11月28日 (日)

No.278『仲韃』

第278弾投入。
十二国記その他諸々編。
今回は、王が一人、芳国峯王<仲韃(ちゅうたつ)>をば。

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うぇんだこー。
これは、ほぼいけたな。
特に問題なくいけました。

さて、仲韃。
十ニ国北西の島国<芳極国>の王……ですが、前王と呼ぶのが正しい。陽子の登極をさかのぼること三年ほど前に、国の全ての州侯による叛乱によって討たれております。
仲韃は元は官吏で、腐敗した前王朝にあっても一人清廉潔白を貫いた、高潔な人物。ゆえに、彼の登極に関しては、周囲の誰もが認めるところであり、また望んでいたものでもあったのですが……。
あまりにも潔白すぎた彼は、一切の罪を認めない。真っ白な国を作ろうと志したわけですが、しかし人の世とはそうそう白くはないもの。罪をなくすために罰を作るが、しかし罪はなくならず、さらに罰を重くするがいっかな罪はなくならない。そうして、どんどん法と罰だけが
苛烈になってゆくのです。
夫役を休んでも死刑、飢えた子供が餅を一つ盗んでも死刑。気が付けがそんな国になり、およそ三百万らしい人口の内、六十万が処刑されたというから驚きだ。
仲韃自身の考え方は、決して悪ではないはずなんですが、ものには限度どいうものがある、という楽俊の談がピッタリです。
案の定、峯麟失道で仲韃の命運もそうそう長くはないはずだったんですが、そんな天の采配を待っていたら国が滅ぶ、と判断した恵州侯・月渓の呼びかけにより、全ての州侯が決起。天によって倒れる前に、民の力によって滅ぼされました。
うーむ、色々と考えさせられる人物だ。
尚、話には祥瓊の父として、その背景を語るための存在なので、主筋には関わらないです。
その後、月渓の話として色々と人柄が語られます。
ほんと、すげぇ高潔な人なんですけどねぇ。ちなみに、部下への褒章は金銀財宝ではなく、文房具。高級な紙、筆、硯などを武官にさえも与えていたようで。ここにも仲韃の潔癖ぶりというか、高尚な感じが出てますね。

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次回予告。
中原さんキャラクター130個目。
惑星ゾラのクジラ研究者。老けて見えるがそんな年じゃないはずだ。

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2010年11月25日 (木)

No.277『相手投手』

第277弾投入。
中原さんキャラクター129個目。
エスパー魔美シリーズひとまずラスト。他に名無しキャラなどが公開されていなければ、ですが。
まあこれも名無しに等しいな。<相手投手(あいてとうしゅ)>をば。

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ほほい。
お、これは完璧。
ボールとか特徴的な部分がうまくできたんじゃないかなと。

さて、相手投手。
エスパー魔美第90話に登場。
魔美にあこがれる後輩がおりまして、その後輩の幼馴染が、野球部での万年補欠。の少年。ムードメーカーのがんばりやなんだけどねぇ。
で、その補欠君が、故あって試合に出場できることになり、その時の対戦相手の投手が、これ。つまり、中原さん。

役どころ、地味…

補欠くんが
「オレのバットが火を噴くぜ」
と意気込むが、中原さんこと相手投手は
「へっ、鼻血の間違いじゃないのか」
と小粋なツッコミを披露します。

うん、終わり。

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次回予告。
十二国記その他諸々編。
「風の万里 黎明の空」より。
謚号を烈王。精練潔白にして、苛烈の王なり。

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2010年11月21日 (日)

No.276『呀峰』

第276弾投入。
十二国記その他諸々編。
今回は、「風の万里 黎明の空」より、小説版では当面の大ボスであったはずの人、和州侯<呀峰(がほう)>をば。

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うむ。
ぬぅ、左目が潰れたな。それに尽きる。
もうちょい凛々しい表情の場面がなくもないのですが、酒飲んでるか怯えてるかくらしいか、まともな出番がないw
なので、どうしても酔っ払いなイメージが強い。そういう意味での再現度は高いといえましょうか。

さて、呀峰。肩書きは慶国の一州、和州の州侯。尾のない豺虎(けだもの)と呼ばれ、一般国民にさえ聞こえる悪徳州侯。国で定められた量を遥かに越えた容赦ない税を取立て、自らは豪奢にひたり、逆らう物には極刑を。本当にどうしようもない奴だ。
前王・予王に賄賂を送りまくって、一時は夏官長、そして現在の地位を獲得したということなので、正当な官吏としての能力は本当に無に等しいでしょう。
小説版では、昇紘があくまでも呀峰のつかいっぱという扱いなので、呀峰が大ボスとし位置づけられているのですが、先述の通り更なる黒幕・靖共の存在が明らかになるので、どうにも呀峰には中間管理職の哀愁が漂います。
アニメ版では、昇紘が神キャラになっているので、ますます呀峰の小物っぷりが引き立てられる。
柴望らの叛乱にさらされたところで、陽子に降った禁軍に捉えられる。その後の処遇はいまのところ定かでありません。

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次回予告。
中原さんキャラクター129個目。
エスパー魔美シリーズラスト。
「オレのバットが火を吹くぜ!」

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2010年11月16日 (火)

No.275『大森 良夫』

第275弾投入。
中原さんキャラクター128個目。
今回は、エスパー魔美シリーズ第四弾。映画版「星空のダンシングドール」より<大森 良夫(おおもり よしお)>をば。

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わっさ。
んーーーーーーー、釈然としない。
チューリップハットが特徴的な方だったんですが、それをかぶっているシーンは意外と少なく、また、それを入れると顔が一気に小さくなりそうだったのでハブいたんですが……やはり冴えないな。
まあ藤子キャラは線が単純なので、どうしてもあっさり味にはなるのですが。

さて、大森良夫。
TV版ではなく、映画版の出演キャラです。
映画版「エスパー魔美」は、ドラえもんとの同時上映だったとのことで、そちらにお株を奪われてあまりインパクトは無いようですが、話の完成度は結構高いですよと。魔美エピソードとしては映画版に恥じぬ出来なのではないでしょうか。
大森良夫は、作中に登場する人形劇団の劇団員。登場シーンでは、主に音響機器など操作してましたね。
前述の通り、チューリップハットと長髪が似合う、ちょっと古風(というと同世代の人には怒られるか)な青年です。
作中で同じ劇団員と結婚するんですが、それを理由に退団を決意します。
しかしこの人形劇団、時代の煽りをうけて存続の危機に立たされておりまして、退団の理由は何も結婚だけではない模様
「でも夢だけじゃとても生きていけない。許してくれ」
と言い残すそのうつむいた顔には、どこか哀愁が漂います。

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次回予告。
十二国記ネタをかなり消費してまいりましたが、オフで披露する機会が増えておりまして。次の機会が1月にあるので、それまでまた続けていこうとw しばらくは十二国記と中原さんの二刀流だ。クロボンとかSRWとか守り人とかもやりたいが。
そんなわけで十二国記その他諸々編。
まずは「風の万里 黎明の空」より、酔っ払い州侯。そんなイメージしかない。

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2010年11月14日 (日)

No.274『鶯嬌』

第274弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。一度区切りの十二人目。
今回は、王の教育役・三公が一人<鶯嬌(ういきょう)>をば。

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ふぃー。
かー、またやっちまったな。口失敗。
どうにも口紅のキャラというのは口もとが歪むというかなんというか。
口以外はうまくいってると思うんですが。

さて、鶯嬌。
王の教育係である三公という役職の一つ、太師を務める女性。実質アニメオリジナルキャラですね。小説でも三公はもちろん存在するのですが、名前はおろか、姿も出てこないので。
容姿は妙齢の美女ですが、本人曰く
「小官はそれほど若くはございません」
とのこと。この世界の官吏は皆仙人、仙なので不老です。見た目じゃ年齢はわからんのさ。
おっとりとした口調ですが、わりとキッパリと陽子に色々と教えてくれるよき先生役。お疲れの様子の陽子に「一度小官の家におくだりください」と、遊びにくるよう誘う。
そこでもてなしの料理として出てくるのは、なんと寿司をはじめとした和食の数々。海客から料理を教わった者がいる、とのことで、なんという主上への心づくしか。
しかしここに、中将軍率いる一隊が乱入し、天官長と三公が謀反を企んでいたと暴露。追い詰められた鶯嬌は陽子を盾に取るも、陽子に振り払われ中将軍らの弓に倒れるのです。「主上、お詫び申し上げます!」という叫びを残して……
信頼していた鶯嬌にも裏切られ、意気消沈する陽子……
慌てるな、これは靖共の罠だ!
天官長と三公が謀反を企んでいた相手は、靖共ら王朝を牛耳る一派。鶯嬌は本来、陽子を安全な自宅に誘い出しておく役目だったのです。鶯嬌がしたかった「お詫び」とは、主を裏切ったことではなく、靖共らの罠にはまったことに対してなのですねぇ。

鶯嬌亡きあと、一度三公は前の六官長が務めますが、事件後は遠甫が太師として招かれます。とはいえ、鶯嬌は残ってほしいいいキャラでしたね。

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次回予告。
中原さんキャラクター128個目。
エスパー魔美シリーズ第四弾。
チューリップハットが似合う、人形劇団員。

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2010年11月13日 (土)

No.273『司会者』

第273弾投入。
中原さんキャラクター127個目。
エスパー魔美シリーズ第3弾。ワイドショーの司会者、その名も<司会者(しかいしゃ)>をば。

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はいどうもー。
藤子アニメなので、線は簡単なんだな。
細い目が、ちょいと彫りそこなうと再現しにくいので難点ではありましたが、そのくらいか。

さて、司会者。
またまたドマイナー路線ですね。固有名無しです。
エスパー魔美第22話に登場。ふとしたことから「かまいたちに襲われた」とウソをつくハメになった魔美が、いたずらで偽かまいたちを作ったところ、大騒ぎに。その追跡をしていたワイドショー番組の司会者が、この方。
うん、それだけだ。
中原さんお得意な「普通の人」口調です。
ただ、この司会者でちょっと気になっているのは、外見が中原茂さん本人にやや似ているということw
多分に、昔の髪型と目鼻立ちのあたりのせいだと思うのですが。

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次回予告。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2、十二キャラ目なので一応区切り。
三公が一人、太師。
「小官はそれほど若くはございません」

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2010年11月10日 (水)

No.272『嘉煕』

第272弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
今回は、物語序盤のキーパーソン、天官長大宰<嘉煕(かき)>をば。

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ういろー。
さてさて……
やってしまった。
十二国記キャラを彫り続けて、すでに60キャラを越えたわけですが……
初めて名前を間違えた
この人、嘉「煕」なんですが、嘉「熙」で彫ってしまいました。
一応言い訳させていただきますと、この方、アニメオリジナルなキャラなので、私のPCに登録されている変換ソフト用の十二国記関係辞書には登録されていなかったんです。ゆえに、アニメDVDで確認できる字幕を元に、自分で該当する感じを見つけようとしたわけなんですが、この字幕があまり大きな文字ではないので、細かいところが潰れたているのですよ。で、見間違えた。
後で確認したら字が違うじゃねぇかと。
もうやだ。でも作り直したくない。このまま押す。

……待てよ? これ、ちょっと彫れば誤魔化せるんじゃないか? 試しておこう……

さて、嘉
陽子の王朝に使える官吏で、六官府の一つで王宮の諸事を司る「天官」の長です。天官長、またの役名を「大宰(たいさい)」と申します。天官長は冢宰不在の時に六官の長を代行するそうなので、実質、冢宰に次ぐ権力者といえましょうか。
陽子の登極後、謀反の嫌疑をかけられた麦州候・浩瀚の処遇を巡って、官吏の意見が対立する中、この嘉煕は一貫して浩瀚擁護の立場です。浩瀚を処罰すべしと声高な秋官長、そして冢宰・靖共に対し、穏やかな口調ながら真っ向から対立します。
まだ浩瀚の実態を知らない陽子は、何故この嘉煕が浩瀚を擁護するのか、冢宰と対立するのかわからず、悩むわけでして。
実は嘉煕は、浩瀚と同じく、遠甫の私塾・松塾に学んだ仲で、浩瀚の人柄をよく知っておるのです。冢宰らが浩瀚を貶めようとしている、ということも、当然気がついているのでしょう。
しかし、新王・陽子に対しても、侮りはしないものの懐疑的なところもあり、陽子を支援しようという立場でもありません。
この後、嘉煕と陽子の側近たる三公の一人・太師が、武器を集めて叛乱を企んでいたとして捕縛されます。陽子はこのことで浩瀚への疑惑を一時深めることになるんですが……
実はこの叛乱疑惑、陽子を太師が誘い出し、王宮にいない隙に冢宰らに対して企てていた叛乱で、その兆候を掴んだ冢宰・靖共らが、逆に利用して王への叛乱疑惑に仕立て上げたという事件なのですよ。
しかも捕縛された嘉煕は、投獄先で自裁してしまうため、陽子の疑惑はまた晴れなくなってしまうという。
なんとも救われぬかな、嘉煕。
これで後々、陽子が浩瀚の実態に気付かなけりゃ、本当に救われぬわけですがね。

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次回予告。
中原さんキャラクター127個目。
エスパー魔美特集第3弾。
顔が異様にご本人に似ている気がする司会者。

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2010年11月 6日 (土)

No.271『夢野』

第271弾投入。
中原さんキャラクター126個目。
さて、これも複数キャラで出ている作品なんだな。藤子不二雄原作のアニメ「エスパー魔美」より、ご近所の青年<夢野(ゆめの)>をば。

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楽勝だぜぇー!
と言いたいところなんですが、目がなぁ……
消しハンを彫るときに一番難しいのは、実は丸の表現でして。ナイフで彫るという動作の関係上、小さくぐるっと丸くやるというのは、一気にやるのは難しいのです。何度か止まりながら回さなければならないので、そこでこう誤差というか、ガタツキがでるのですよ。
だから、こういうまん丸目は難しいんじゃー。

さて、夢野。
「エスパー魔美」は、以前<今井雅也>でご紹介しました。夢野も一話ゲストです。
第24話に登場する予備校生で、生物系の大学への進学を希望して勉強中。都会に残されていた空き地に鈴虫の卵を放ち、繁殖させたという青年です。都会から緑が減ることを危惧し、「ここだけは夢があってもいいよね」と魔美に語りかけるのですね。
で、まあこの空き地と虫のからみで事件が起こるわけなんですが、一話ゲストとはいえ、今井雅也に比べると出番は控えめ。でも、中原さんお得意の「普通の青年」なので、中原さんらしさを味わうには丁度よさげなキャラかもしれません。

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次回予告。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
時の天官長。松塾に学びし義士の行く末は……

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2010年11月 3日 (水)

No.270『柴望』

第270弾投入。
十二国記「風の万里 黎明の空」編2。
今回は、表向きの叛乱首謀者<柴望(さいぼう)>をば。

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へいやっさ。
んー、線はよく出ていると思うのですが。
この方、グレーの髪なんで、髪が黒再現か白再現かというのは迷うところでして。
色味が薄い灰色だったので、白にしてみたんですが……なんだかナァ、違和感アリアリです。
前々から思ってましたが、消しハンで一番厄介なのは、灰色の表現です。

さて、柴望。
肩書きは麦州宰。州宰というのは、王朝でいうところの冢宰。つまり州の行政において、トップである州侯に次ぐ人物ということになります。
逃亡の身となった麦州候・浩瀚の命を受け、和州で叛乱軍を組織したのは、この柴望が中心。柴望が叛乱軍そのもののトップで、桓魋が実働部隊のトップといったところですかね。
浩瀚と遠甫をつなぐ連絡役として、遠甫の里家によく訪れてました。ただ人目をはばかる身なので、変装してくる。そんなわけで、蘭玉や桂桂、そして陽子は訪れてくる柴望を不審の目で見てました。
さすがに浩瀚の下で重用されていただけあり、見識が高く、それでいておかたくない。和州で本格蜂起をする際、先に決起していた拓峰の虎嘯たちの支援に向かいたいという桓魋の胸中をおしはかり、「和州の軍は私が預かろう」とサラリと言ってのけるところが、最大の見せ場か。
そんなわけで、拓峰で陽子、桓魋らが大騒ぎしていう間、柴望は叛乱軍を率いて和州の州都・明郭で呀峰と戦っているはずなんですが、そこのへんの描写は無し。
なので、指揮官としての柴望の実力は未知数です。
叛乱の後は、追放された呀峰に変わり、和州侯に就任。
……あれ、そうえいば麦州は誰に任せたんだ?

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次回予告。
中原さんキャラクター126個目。
何キャラか出演している作品から一気に投入。
都心の空き地に、ささやかな夢を託す男。

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