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2011年1月

2011年1月16日 (日)

No.290『佳花』

第290弾投入。
十二国記その他諸々編。
今回は、潔白なる王の妃<佳花(かか)>をば。

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へい。
やはりな……唇を再現しないといけない、妙齢の女性は難しいんだわ……
もうちょっと、美しいはずなんだがな、この人。見た目だけは。

さて、佳花。
佳の字は「佳人」などの表現でも使うように、美しいというニュアンスを持つわけですから、「美しい花」という意味合いの、何ともすんばらしい字をお持ちです。
立場としては、芳国の王后。先の峯王・健仲韃の妃にして、祥瓊の母であります。
精練潔白で、真っ白な美しきものを好む仲韃のことですから、さぞやこの妃の真っ白な美しさに惹かれたんでしょうなぁ……

何て素直に言うと思うかボケェー!!

夫・仲韃を支え、共に民の腐敗を嘆くその美しき白さは仮面。腹の奥底まで真っ黒なんじゃこのアマぁ! おそらく、十二国記史上最大の悪女です。
己、そして我が子祥瓊が誰よりも美しく、聡明であるという想いを維持するべく、王宮でちょっと祥瓊より目だった女の子がいると、その家族に不正の疑いありと仲韃に耳打ちし、極刑に貶めるという、悪魔の所業を披露。直接、作中で見せるのはこの1エピソードですが、後の月渓のセリフからすると、こうやって数々の人々を貶めて来たようなのですよ、こやつは……
というわけでして、仲韃が月渓に誅殺された際、王后たる佳花も、祥瓊の前で首を落とされます。
南無。

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次回予告。
ちょいと十二国記作りダメ中につき、連発で十二国記。
里家の閭胥第二弾。因業婆にも苦悩あり。

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2011年1月 9日 (日)

No.289『簸上 社平』

第289弾投入。
中原さんキャラクター135個目。
今回は、日本文学の名作が一つ「南総里見八犬伝」の、オマージュアニメ「The 八犬伝」より、<簸上 社平(ひかみ しゃへい)>をば。

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ほいさ。
お、これは再現という意味ではよいでき。漢字の雰囲気もよさげ。
よきかな。

さて、簸上社平。
「南総里見八犬伝」といえば、江戸時代に滝沢馬琴によって書かれた伝奇小説。
江戸時代にこういう歴史ファンタジーチックなものを作るという、滝沢馬琴のセンスは中々すごいと思うが。
「The 八犬伝」は、それをオマージュしたアニメ作品で、概要は南総里見八犬伝と同じです。
舞台は室町後期、現在の千葉県南部、安房を治めていた小大名「里見氏」のもと、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの文字が記された数珠玉に導かれた八犬士が繰り広げる物語、というところか。
今のアニメ、小説作品でも非常に多い「導かれた仲間達」「前世からの因縁の仲間」とかの概念の、大本とも言える偉大な作品だったりします。まあさらに元をたどれば、八犬伝の元は中国の奇書「水滸伝」といわれているのですが……それはそれとして。
で、肝心の簸上社平は、敵方です。
原典では、同じく出てくる敵方の簸上宮六の弟、というだけの立場で、あまり目立たない存在のようですが、The 八犬伝だと、敵方としては比較的よく出ている。
しかし、OVAで何巻か出ているんですが、出てくる度にこの社平、なんか雰囲気が違うんだよな……。同一人物とおもいがたいくらいに。
なわけでして、イメージが固定しません。参った。

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次回予告。
十二国記その他諸々編。
芳国王后。麗しき字に隠された、醜き心根。

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2011年1月 8日 (土)

No.288『凱之』

第288弾投入。
十二国記その他諸々編。
今回は、桓魋の相方としてチョコチョコ顔を見せる用心棒<凱之(がいし)>をば。

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ん。
……あれ?
原画どおりなぞったはずなんですが、なんだろうね、この歪みよう。ごめんよ、凱之。結構好きなキャラな君なのに、しくじったよ。

さて、凱之。
「風の万里 黎明の空」において、元麦州師の面々は、浩瀚の命を受けて和州に潜伏中であります。凱之も、そんな元麦州師の一人。
州師将軍であった桓魋と、ちょいちょい話しているところを見ると、結構地位は高いのでしょう。
が、役どころとしてはそれだけ。というか、本来小説では「風の万里 黎明の空」の後エピソードである「黄昏の岸 暁の天」に登場する人物で、「風の万里 黎明の空」には登場しない。なのに出演できた上、桓魋に近しいというおいしい位置をもらっているだけ、アニメでピックアップされまくったキャラの一人とも言えます。

そして何より。
声が中井和哉さんだ。
中井さんは十二国記、チョコチョコ出演されてますが、この凱之と先の蛛枕が、名ありの役ということになりますね。
凱之はちょっと野蛮で砕けた口調なので、ロロノア・ゾロに通じるところあり。

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次回予告。
中原さんキャラクター135個目。
日本文学の名作が一つ、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」より。
そういえば小学生の頃、何故か里見氏を調べたことあったなぁ。

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2011年1月 6日 (木)

No.287『トーニ・アーウィン』

第287弾投入。
中原さんキャラクター134個目。
銀河烈風バクシンガーシリーズ、ラスト。
今回は、およそ少年っぽくない少年突撃隊<トーニ・アーウィン>をば。

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ふんぬらば。
んー、なんだ。目が似てないな。目はキャラの命、つまるところ、あんまり似てない。
やれこまったことだ。

さて、トーニ・アーウィン。
バクシンガーは幕末モデルなわけですから、トーニにも一応モデルが。
ただ、名前や血縁関係では明確にぴたっと合うモデルがいないのですよね。
トーニの肩書きは、アエイズの少年突撃隊。アエイズは会津藩がモデルですから……そう、会津といえば、白虎隊ですよ。
そしてトーニのもう一つの肩書きは、アエイズの領主モーリ・アーウィンの弟。モーリはどう考えても、会津藩主・松平容保(まつだいら かたもり)がモデルですが、容保の弟と白虎隊には別に関係は無い。
まあ現実とは、そのモーリとの関係がかみ合わないだけですんで、総じていうとモデルは「白虎隊隊士」ということになりますかね。
白虎隊は現実では、官軍の会津攻撃に最後まで抵抗し、城にあがった煙を見て城が落ちたと勘違いし、自刃してしまったという悲劇が有名な部隊ですが、バクシンガーでは一味違う。
アエイズが、ロングー(長州)やゴワハンド(薩摩)の攻撃に晒される中、トーニたちとバクシンガーの一行は山の砦に立てこもります。砦は何とか持ちこたえますが、肝心のモーリの城は陥落。モーリは自決。トーニはアエイズの陥落に涙しながら、バクシンガーの一行に合流し、アエイズを後にする……という流れ。
史実では白虎隊が死んで容保は生き残ってますが、バクシンガーでは逆ですよと。
さて、そんなトーニ。密かに一行の中のファンファンという少女と心を通わせたりと、抜け目のない少年(肩書きはね。見た目は結構大人なんだが)ですが、中原さんの演技としてはやはりバクシンガー終盤の登場のためか、上手くなられてる気がします。

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次回予告。
十二国記その他諸々編。
麦州師の将兵が一人。またも中井和哉。

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