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2011年2月 2日 (水)

No.291『沍姆』

第291弾投入。
十二国記その他諸々編。
さて、色々あって間が空きましたが。作りダメしてある十二国記ものを、ドドドーンと公開してまいりましょう。
まずは里家の閭胥<沍姆(ごぼ)>をば。

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へい。
相変わらず老人は表情再現度が高い。
髪の毛を黒表現してますが、まあ沍姆の場合はこれで妥当だったかと思います。
久々に文句なし。◎。

さて、沍姆。
芳国は恵州の里家の閭胥、というのが肩書きになるのでしょうか。
父王を殺された祥瓊が、仙籍から除されてただ人となった際、預けられた里家の閭胥がこのお方。
月渓に対する信に厚く、月渓から預けられた祥瓊を養うことになるわけですが。
当初は祥瓊が前王・仲韃の娘とは知りません。しかし、端々から気がついていくんでしょうなぁ……祥瓊に「仲韃を慕っていた」と囁いて、祥瓊の口から公主であることを吐露させます。
はい、始まり。
家族を仲韃によって処刑されている沍姆は、仲韃への恨みを娘たる祥瓊にぶつけます。
絵に描いたような苛めっぷりで、祥瓊を徹底的にいたぶるという、因業婆。このおかげで、祥瓊のやさぐれ度は、どんどんひどいことに。

しかし、沍姆の心情というのはわからんでもないのですよね。確かに、仲韃への民の恨みは深く、また祥瓊の公主としての無自覚も根が深い。
「あたらずにはいられなかった」
という沍姆の月渓への告白は、本当に真に迫るものがあります。

結局祥瓊の正体が村人にばれ、祥瓊が処刑されそうになると、沍姆は月渓のもとへ密かにかけつけ、結局は祥瓊を救うことになります。沍姆としては、あくまでも月渓の信に応えるため、ということだったのでしょうが、沍姆が悪人になりきれない、ただ人であるという証明でもありますかね。

なわけで、あまり嫌いなキャラではないのです。

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次回予告。
十二国記その他諸々編続く。
「風の万里 黎明の空」のキャラをまずは片付けよう。
松塾出身の侠客。茶斑の髪の男。

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