« No.296『峯麟』 | トップページ | No.298『鴨世卓』 »

2011年2月28日 (月)

No.297『利広(ver2)』

第297弾投入。
十二国記その他諸々編。
今回は、アニメ未登場、しかし原作派に屈指の人気を誇るキャラ、奏国太子<利広(りこう)>をば。

Ver2
さてさて。
小説版の挿絵からもらいましたー。
その意味での再現度は、悪くないな。ちょっと口は修正したいけど。
あ、そういえば、何故かタイトルがver2になっているのはワケがあるのですよ。この前に、別バージョンが作ってあるんですが、都合上公開順を変えたのでこんなざまに。

さて、利広。
肩書きでいえば奏国太子。十二国南端に位置する温暖な国である「奏」は、陽子の時代で、現在の王・櫨先新は在位六百年という超長命国。現在の最長命国家であり、あと百年もすれば、歴代最長の王朝になるとのこと。その王国の太子……つまり王の息子の一人が、この利広です。号を卓朗君といったりしますが、作中で呼ばれるシーンはそうそうないですね。
さて、奏の王家は不思議な王家。通常、王に選ばれた者が家族を持っていた場合、その家族も仙籍に入り、妻は王后、息子は太子、娘は公主と呼ばれる存在になりますが、その家族が政治的実権を得るかどうかは、あくまでもその個人の才覚によります。血縁だからといって、どうこうということはありません。
しかし王となった櫨先新……元は宿屋の亭主だったんですが、その時から宿舘のことは常に家族と合議して決めてきたという、調整タイプの人間のためか、王となってからの国政のことも、全て家族で話し合って決めるというスタイル。王に選ばれたのはあくまでも櫨先新個人だが、王の実態はこの一家、という不思議な実情を持ってます。
温厚で鷹揚な父・櫨先新、闊達な妻・明嬉、英明な長男・利達、活発な妹・文姫……と人材取り揃う中、異端児がこの次男、利広です。
元々放浪癖のあった人間であったためか、太子となってからもふらーっと国を出てはぐるーっと世界中回って適当に帰ってくるという、お気楽ご気楽太子。
あー、でもこういうキャラって人気ありますね。
同じような雰囲気を持つ延王・尚隆とは通じ合うところがあり、お互い身分を明確にはしていないが世界各地で出会っては交流を深めております。

原作での主要な登場は、「図南の翼」、昇山の旅に向かう珠晶が難に合うに居合わせ、気まぐれから同行して登極を見届けるという、これまた風来坊らしいエピソード。

この手の風来坊キャラにはありがちですが、言動こそ軽いものの筋はしっかりしており、時折見せる怖いまでの鋭さがまた魅力だったりするのですよね。

ちなみに、アニメ未出演なので声はありませんが、やはり石田彰さんあたりのイメージが強い……と思ったら、すでに犬狼真君だw とすると、わたしの偏った声優知識だが中原さんを薦めたくなるキャラなんだよなぁ。

Ver2_2Ver2_3Ver2_4




次回予告。
十二国記その他諸々編。
アニメ未出演キャラその2。漣国廉王。
「万民は健康に暮らす事」

|

« No.296『峯麟』 | トップページ | No.298『鴨世卓』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: No.297『利広(ver2)』:

« No.296『峯麟』 | トップページ | No.298『鴨世卓』 »