十二国記

2009年11月 2日 (月)

No.203『塙麟』

第203弾投入。
十二国記「月の影 影の海」編。
今回は、悲運の麒麟<塙麟(こうりん)>をば。

Photo
わんだばー。
うむ、特徴的な憂い顔はいい具合にできたと思います。なんと言っても目がポイントの方なので、そこがほぼ原画通りなのはよきかな。
眉毛の白抜きを再現するべく、そこは実際より太くなっているのですが、見た目には気にならないですね。よしよし。

さて、塙麟。
陽子が治める慶国の南の隣国・巧国の麒麟である。というか、であった。
陽子が十二国記世界に召喚されたさい、最初にたどり着いたのが巧国。当時の巧国の王・塙王は、自らの持つ劣等感のために、隣国である慶が自分の国より荒廃した国となるよう画策をしている。先代の慶の王が亡くなった後、偽の王をたてさせたり、景麒が蓬莱からあらたな王・陽子を連れてきたと知ると、それを暗殺しようと企んだりと。
塙麟は王に仕える麟として、その愚策に加担させられる。王を諌めようともするが、基本的に麒麟は王に絶対服従の生き物なのでそれもままならない。
そんなわけで、常に憂い顔。諦観の中で、滅び行こうとする主と国を見つめるしかない、不幸なお人なのですよ。
やがて、王が道を失った際に麒麟がかかる病である失道の病に倒れるが、その後の展開は小説版とアニメ版で異なる。
小説では、塙王は暗躍しただけで表には姿を現さない。つまり陽子とも出会わないのだが、アニメでは陽子と塙王の対決シーンがある。その際、失道の病をおして現れた塙麟は、陽子に向けられた塙王の剣の前に立ちはだかり、陽子を庇って死ぬという展開になっている。
前述の通り、自らの主である塙王には絶対服従のはずの塙麟が、何故塙王の意思にそむいて陽子を庇えたのか。ここは解釈の難しいところですね。
塙王が「邪魔をするな」とか「陽子を殺せ」と塙麟に直接命令したわけではないので、それが原因とも思えるのですが、後の考えとしては、塙王が陽子=景王を殺すという行為を阻止することこそが、真に塙王を守ることになるから、というのも考えられます。
十二国記世界では、他国に王が武力介入することは絶対に禁じられている。これをするとその場で天帝の裁きによって命を落とすというくらいの絶対的な禁忌です。なので、塙王の行為を防がなかった場合、その場で塙王は死んでいたことが考えられるわけです。
まー、そのあたりも含めて、早く十二国記の続きを(ry
ちなみにこの陽子が王になるまでのエピソード「月の影 影の海」で塙麟は死んでしまうため、後のエピソードでは、次の巧国の麒麟が卵果という卵になっているという話がチラリと出てきます。新たな麒麟が王を選び、巧国に安寧をもたらすのはいつの日やら。

Photo_2Photo_3Photo_4




次回予告。
中原さんキャラクター101個目。
100越えの第一弾は、またも人外でいこう。
どうやら、オウム貝らしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月21日 (水)

No.201『杉本 優香』

第201弾投入。
200番台になっても何事もなかったように粛々と進む。
十二国記「月の影 影の海」編。
今回は、アニメオリジナルにして最大の凶キャラ、<杉本 優香(すぎもと ゆか)>をば。

Photo
この偽善者!
んーーーーー。微妙だ。
もっと凶的な顔を再現したかったのですが。通常と凶顔の中途半端な感じになってしまいましたねぇ。
口のあたりがゆがんだのも残念。十二国記物としては久々にイマイチだ。
ちくしょう。

さて、杉本優香。
実は原作小説版においても登場はしているのだが、実質的にオリジナルキャラ。
主人公・中嶋陽子の高校時代の同級生で、陰湿ないじめを受けていた少女である。陽子は何とか普通に接しようともするが、いじめる側にも歩調をあわせようとするところがあったため、杉本からすると陽子こそ「偽善者」ということになる。ここまでは小説でも同じ。
ファンタジー小説などに憧れ、現実逃避をしていたところで、陽子の十二国世界召喚に巻き込まれる。小説では、陽子は一人で召喚されるので、ここからがアニメオリジナルということになりますね。
海客の王・陽子の登場を恐れる巧国の塙王によって、陽子暗殺の使者として見出されることで、自分はこの世界に選ばれた存在なのだと自負するようになる。
ここではないどこかに自分の世界がある、という逃避を続けた少女というわけです。
やー、そのあたりの人間不信な顔や、陽子への敵対意識はすさまじく、それが顔にモロに表れる前半の表情はホントに凶悪です。
その後、結局この世界でも認められず、自分の真の孤独と陽子の王たる決意に気付いたことで多少改心。王となったことで結婚も出産もできなくなったとされる陽子に代わり、たくさん子供を生むという言葉を残して日本に帰還します。
その後の日本で、自分と同じく「神隠し」になったとされる高里なる少年と出会い、その影に陽子と同じく十二国の影を感じる……という存在になるのですね。
この高里こそ、泰麒。
陽子と泰麒をつなぐ存在となったアニメ版での今後の登場をにおわせるものの、原作が続きが出ない都合でアニメも続きはできず。陽子と泰麒の接点はまだアニメでは無い。
んー、この辺のアニメ化は切望しているのですがねー。

しかしこの杉本。原作ファンからの評価はすこぶる低いですね。
陽子の負の面をモロに書き出したキャラ、という意味では面白くもあるんです。しかし確かに杉本の存在によって、小説版よりも陽子の書き方が安易になっているような気がしないでもないです。
基本的に十二国記はアニメ版の方が好きな私ですが、杉本は微妙……

Photo_2Photo_3Photo_4




次回予告。
中原さんキャラクター100個目。……やればできるもんだな。
大分前からこのキャラにしようと決めていたんだゲロッ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月17日 (土)

No.199『楽俊』

第199弾投入。
十二国記「月の影 影の海」編。
今回は、主要キャラでまだ出してなかった最後の大物。半獣<楽俊(らくしゅん)>をば。

Photo
振り向くなよ。今ちょっと障りがあるからな。
ネズミは髭の線にやや不安定なところが。
人間は表情がちとゆがんだ気がしないではない。
トータルでみればいい出来だとは思うのですが。
今回も大型MONOを使用。あまり乱発したくはないのだが、十二国記の最重要人物の一人ですし、人間形と獣形のどちらも入れたかったというこで、まあこれは仕方ないことにしたいのです。

さて、楽俊。
十二国記は基本的に、十二国の王と麒麟の物語であると言える作品群ですが、この楽俊は唯一、平民で主役格といえる人物です。
本名は、姓を張、名を清。字が楽俊。
「苦楽の楽に俊敏の俊。暮らしは楽じゃねえし足はのろいし、母ちゃんどうしてこんな名前をつけたんだか」
とは本人の弁。とすると、この字は他人ではなく母親につけられた物らしい。
先に桓魋で紹介した「半獣」と呼ばれる人間で、楽俊の場合、獣形態はねずみのような獣。獣の方が楽だということで、普段は獣形ですごしており、めったな場では人間形態はとらない。獣形の愛らしい容姿のために幼く見られがちだが、その年齢は初登場時で22歳。最新の物語では25才前後になっているはずである。

そんな半獣の平民の青年が、十二国の王たちの物語において何故か重要な役割を果たすこととなってしまう。
性格は基本的にお人よしで楽観的。ただし非常に賢く、物事を鋭く考える知的な人物だ。
王になる前の陽子が、邪悪な海客とされて巧国内を放浪し行き倒れた際、それを救出したのが楽俊。その後、陽子を海客を庇護する国・雁に連れていくという理由で同行し、次第に交流を深めてゆく。陽子にとっては、命の恩人というだけでなく、疑心暗鬼にまみれていた心を氷解させてくれた、心の恩人でもある。そのため、陽子が王となったあとも、身分を超えた親友と呼べる交わりを続けている。
一度は、王だったとわかった陽子によそよそしい態度を取るのですが、その際、陽子に迫られたエピソードが秀逸。
楽俊の前にたち、
「私の心が離れたんじゃない。楽俊の心が離れたんだ。わたしたちの間には、たった二歩の距離しかない」
という陽子に対し、楽俊は「違う」と言う。そして続けた一言。
「おいらには三歩だ」
小さな獣の身体で三歩、歩み寄る。
これで、陽子と楽俊の友情は決定的なものになった感じですねぇ。
あと、ところどころ、陽子と楽俊には恋愛的な雰囲気のシーンもあるのですが、そこは明確には語られない。お互い多少は意識しているでしょうが、それよりも親友同士であることを誇りに思っているという感じですかね。
まあ、おかげで同人誌のネタにはよくされるようですが。
陽子と尚隆の庇護もあって、雁国の大学に入り学問を続けているのだが、どうやら今度発売される十二国記BDBOXのおまけミニエピソードで、大学卒業後の姿が語られるらしい。むぅ、BD再生機ごと買わなければならないのでせうか。

朴訥とした語り口調とその愛らしい姿でファンを魅了、しかし言動は優しくも非常に知的で、この世界の摂理に通ずる部分を鋭く語ってくれる、狂言回し的な役割も持つ。
陽子だけでなく、「風の万里 黎明の空」では、やさぐれていた祥瓊と偶然出会い、これも心を溶かしてしまう。そういう星の元に生まれた人らしい。

むう、これ以上語るとキリがないのでやめよう。
尚、声の出演は鈴村健一氏。この方のちょっと鼻にかかったような声は、獣形の楽俊にピッタリですね。が、鈴村氏の声はこれと、SEEDのシン、仮面ライダー電王のリュウタロスぐらいしか把握しておらず、あまり演技の幅を見ていないので何ともいえない。シンは可哀想wな役だしなぁ。

Photo_2Photo_3Photo_4




次回予告。
中原さんキャラクターリメイク編。
……気がついたらトータル200弾だった。ということで、原点回帰。中原さんシリーズ第一号をリメイクだゲロッ




以下、拍手レス(史さん)

続きを読む "No.199『楽俊』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月20日 (日)

実用化例 その8

十二国記「風の海 迷宮の岸」編終了。例によってちょっと実用化。
一つ目、壁紙。

800600_2 1024768_2
ノーマルサイズ用
800×600
ノーマルサイズ用
1024×768
16001200 1280800
ノーマルサイズ用
1600×1200
ワイドサイズ用
1280×800
16801050  1280800mac 
ワイドサイズ用
1680×1050
mac用ワイドサイズ
1280×800

といった感じ。泰麒といえば黒、ということで。
クリック後、右クリックダウンロードでご使用をば。



紹介動画。


十二国記は、あとは「月の影 影の海」関係をやって、こまごまとしたキャラに行く感じでしょうか。まともに続けると、軽く50キャラは超えるなぁ。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年9月19日 (土)

No,184『延麒』

第184弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
ラスト1、雁州国麒麟<延麒(えんき)>をば。

Photo_7
ふたたびかいしんのいちげき!
何だろうな、この絶好調ぶり。
悪戯げな顔とか髪型とか、よいと思います。
眉毛だけちょいとゆがんだかも。

さて、延麒。
なんだが、この解説書いてる途中にデータが飛んで、やり直す気力が削げた(;;;´Д`)
気が向いたら書こう……

あ、声優はKING OF 少年キャラ・山口勝平さんです。ばっちりすぎでしょう。

Photo_8Photo_9Photo_10




次回予告。
中原さんキャラクター96個目。
狂演技の真骨頂たる狸。冤罪とは恐ろしいものよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月13日 (日)

No,182『景麒』

第182弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、陽子の半身たる慶国麒麟<景麒(けいき)>をば。

Photo
裸で御前には、まかりかねる。
しゃー! おっけー。
髪が入りきらない構図以外は問題無し。
本当はもっと眉毛が細いのだが、それだと白抜きができないので、これくらいで吉。

さて、景麒。
慶東国の麒麟、ゆえに景麒。名は無い。
舒覚という王に仕えていた景麒だが、その舒覚が道を誤り、その果てに自ら王位を降りた(死んだ)ことで、新しい王を探さなければならなくなった景麒は、ついに世界を超え、日本こと蓬莱で、新たな王、中嶋陽子を見出す。
というわけで、陽子の物語、ひいては十二国記はこの男から始まる。
基本、無愛想。寡黙で無駄なことを言わない性格のため、冷たい印象を与えがちだが、その本質はあくまでも仁獣・麒麟であるため、慈悲深く、あくまでも王を信じ、支えようとする優しさを持っている。
「風の海 迷宮の岸」では、麒麟としての知識が足らずに悩む泰麒のために、先輩麒麟として玉葉様に招かれて蓬山に現れる。
当初はその無愛想さゆえに泰麒に冷たくなってしまうが、何とか心を開きあって、よき先生役となる。実は、玉葉様としては、景麒の性格を直すために、天真爛漫な泰麒に引き合わせたという思惑もあり、結果としてそれは成功。泰麒、景麒ともに大きな変化を得る出会いとなった。
そんなこともあって、景麒と泰麒の個人的な親交は深いのだが、その後泰麒と泰王の行方不明のこともあり、交流は途絶えてしまっている。
小説版を読んでいると、景麒が本当は不器用なだけで冷たい麒麟でないことはわかっているのだが、それにしてもアニメ版の最初の泰麒とのやり取りでの景麒の冷たさは、ひでぇと思う。泰麒じゃなくても泣きたいわ。

尚、声の出演は子安武人氏。クール、理論家、無愛想系のキャラをやらせれば、右に出る方はいない。と一時期思わせるほどそれ系の役が多かったが、意外とギャグキャラも多い。ボーボボとかクルルとか、その最たるか。また本人も結構変な人だW

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター95個目。
黒装甲闘球児。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 8日 (火)

No,180『廉麟』

第180弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、お姉さん麒麟<廉麟(れんりん)>をば。

Photo
まあ、仕方のない人。
んーー、微妙。
作っている最中は結構いい出来だったはずなのだが。押してみると口のあたりに違和感がアリアリと。
参ったね、まったく。

さて、廉麟。
十二国において南西端に位置する温暖な農業国「漣」の麒麟である。麒麟は、オスが「麒」、メスが「麟」なので、漣国の麒麟で廉麟ということになる。
見かけは18~20くらいのお姉さんだが、漣国の現在の王は治世四十年あまりとのことなので、おそらく実年齢は五十歳以上です。
性格は見た目にほぼ順じ、やさしく面倒見のよいお姉様。漣国の王・鴨世卓(おう せいたく)は、元農夫で王となってからもそのスタンスを崩さない、超マイペースのほほん国王のため、廉麟はもっぱらお姉さん兼お母さん役となって王を支えておられます。

そんな廉麟だが、アニメ版での出演はいまのところワンシーン。ドラマCDの外伝でもう一度だけ出てますが。
生まれる前に卵果のまま蓬莱に流されていた泰麒を十二国記世界に連れ戻す際、十二国記世界と蓬莱とを自在につなぐことができる、呉剛環蛇という宝重を提供してくれたのが、この廉麟。
帰還後の泰麒とは、やや交流があるのですが、そのエピソードはアニメ化されておらず。くそう、このエピソード「冬栄」は、かなり好きなのだが。

登場はワンシーンですが、きちんと台詞もあり声優さんもおります。それが、冬馬由美さん。うーむ、お姉さんキャラが多い方ですね。バッチリです。ハマりすぎです。
私のバイブルである「MADARA 転生編」で、ヒロイン・伏姫輝燐を演じておられた方なので、個人的に思い入れが深い方でもあります。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター94個目。
おのれ、予定していたキャラが☆船長さんとかぶったw(サイクロンジョーカー)
だが気にしない。
気狂いピエロを従えし、契約ハンター。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月 6日 (日)

No,178『禎衛』

第178弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、古参女仙<禎衛(ていえい)>をば。

Photo
きーっ
うぃ、強気な感じがうまいこと目元に表せた。
しかし……今回は文字の線の太さが妙にバランス悪いな。やれやれです。
あと、最大の難点。髪型……
この方本来
Teieikamiこんな髪型なんですが、この横広がりっぷり……MONOの縦長にキャラを収めることを基本としてやっている私には、天敵である。
そんなわけで、さすがに髪を全て入れるのはあきらめた。その髪型の要素がわかる程度の構図で我慢の子。

さて、禎衛。
蓬山の女仙の一人で、物言いや小説版での扱いからすると、現在の女仙たちの中では最も立場の高い人物のように思われる。
実際、アニメ版では500年前の延王と延麒のエピソードでも登場しているので、外見こそ17、8の少女だが、実年齢は500歳を超えるということになる。
その年の功ゆえか、威厳のある発言が多く、泰麒を妖獣狩りに連れていこうとした驍宗と李斎に対し、「万一の場合はどちらかを見捨ててでも泰麒を帰すように」などと発言。驍宗の覇気に怯まないところはさすがだ。
そういえば、女仙は仙だが基本的に超常の力はないように思っていたのだが、この禎衛が無法者に対して風を吹かせて威嚇するシーンがある。禎衛レベルの女仙だからできるのか、それとも女仙全般その程度の能力を実は持っているのか。ちと詳しく知りたいところではある。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター93個目。
ネズミライダー。
いや、ネズミにライドするわけではなく、ネズミがライドするんだが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月31日 (月)

No,176『玉葉』

第176弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
我らが女仙の長、碧霞玄君<玉葉(ぎょくよう)>様であらせられる。

Photo

景台輔にも困ったもの。
うむ。この妙齢の美しさというか、熟女っぷりというか、そんな雰囲気がわりとよく再現できた。
髪飾りが横に広がっているのを、構図の中にいれないで切ってしまったので、ちょいと不自然ではあるのですが。
口紅をつけているキャラはいつも唇の再現が難しいんですが、今回の玉葉様はよくできたほうかなと。

さて、玉葉様。またの名を天仙玉女、もしくは碧霞玄君。大体の人は「玄君」と呼ぶのが通例である。
先に蓉可で説明した、蓬山の女仙の長にあたる人物。すでに伝説の人物であり、その年齢は定かではない。が、五百年以上前のエピソードで確認されているので、それ以前からいることは間違いない。おそらく千年も余裕で超えていると思う。
女仙たちの長であると同時に、天界と人界のつなぎ役も果たしている。基本的に、十二国記世界の神々は人の前に姿を現さず、その存在を疑われてもいるのだが、玉葉に言わせれば、確かに神々は存在するとのこと。、尚隆や陽子らが天の理に対してもった疑問を解決しようとする際、この玉葉に問い合わせ、玉葉が神々の答えを聞いてくるというシーンが何度かある。いわば、十二国記の話におけるジョーカー的な役割を持っている。
一般の人々には姿を知られていない存在だが、伝説の美女という伝承が広まっており、玉葉という名前は女の子の字としてよく使われるらしい。
これまでの十二国記作中でも、祥瓊が孤児として引き取られた際の偽名が玉葉であったし、王となった陽子の側仕えをしている女官の名も玉葉。アニメ版では、放浪中の陽子を救った少女の名が玉葉だった。

とまあそんな御方なわけで、この大人の色気が何とも素敵な御婦人なのだが……言葉遣いに非常に特徴がある。
「~であらっしゃる」
「~たも」
「~くりゃれ」
などなど……こういうの、何語って言うんですかね? ともかく、妙齢の容姿と相まった言葉遣いで魅力倍増。上里的には、常に「様」をつけずにはいられない。

話はそれるが。
なんとなく「様」をつけなければ落ち着かないキャラとして、ガンダムZZのハマーン様、ダンバインのシーラ様などが存在する。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター92個目。
アメリカ人新聞記者、大統領暗殺阻止を目指す。



以下、拍手レス(8/31 13:25の方)

続きを読む "No,176『玉葉』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月27日 (木)

No,173『蓉可』

第173弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、新参女仙<蓉可(ようか)>をば。

Photo
様をつけるのは玄君だけでよろしいのです。
んー、なんだかな。もうちょい可愛いキャラのはずなんだが。なんか表情が虚ろに見えてしまうなぁ。
表情は微調整で直すこともできるが、そこでしくじると取り返しがつかないので、手直しするかどうかは思案どころだ。

さて、蓉可。
十二国記世界の中心には、いずれの国にも属さない、神々と妖魔の大地である「黄海」という大陸が存在する。海とつくが、陸地だ。その黄海のさらに中心部、蓬山と呼ばれる山には、麒麟の卵である卵果が実る木が存在する。いわば蓬山は、十二国の麒麟たちの生まれ故郷だ。そんな蓬山で生まれる麒麟たちの世話をするためにいるのが、女仙と呼ばれる人々である。
女仙の名の通り、女性しかいない。基本的に男女差別の少ない十二国記世界ではあるが、やはりこういう世話役というのは女性が多いようだ。
蓉可はここ十年あまりで女仙となった新参者。まだまだ失敗が多く、先輩女仙らから叱られるのが仕事な日々である。
蓬莱から帰還した泰麒の世話役となり、その過程でだんだん威厳のあるところも身につけていく。そんな蓉可の成長も楽しい、「風の海 迷宮の岸」だ。
その後、戴での叛乱によって行方不明になってしまった泰麒の身を案じてはいるが、蓬山を離れるわけにもいかず、鬱々とした日々をすごしているようである。
尚、女仙もやはり仙なので、年を取らない。新参者ということはわかっているが、正確な年齢は定かではない。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター91個目。
BFN報道部長。黒幕のはずなのに、小物臭が絶えない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月23日 (日)

No,171『汕子』

第170弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は人外。女怪<汕子(さんし)>をば。

Photo
おはようございます、泰麒。
最大の難点になったであろう髪の毛は、まあまあクリア。
眼がちょいと不満の残るところ。本来、緑の魚眼なのだが……眼の中の筋を再現できそうになかったので、黒ベタのままにしている。
まあでも雰囲気は似ているか。

さて、汕子。
十二国の麒麟が生まれる際、それに先立って生まれるのが「女怪(にょかい)」と呼ばれる妖である。この女怪は、どの麒麟にも必ず一人いて、麒麟の乳母としての役目を果たし、麒麟の成長後はその僕として仕える存在である。
蓬莱から帰還した泰麒にとっては母であり遊び相手であり僕でもあるという絶対的な存在でもある。
様々な生き物が混ざったような容姿をしており、汕子の場合は眼が魚、身体が豹、尾は蜥蜴となっている。l
また、通常の妖は姓を持たないが、女怪は「白」という姓を与えられるのが通例となっているため、「白 汕子」という名が正式なものと言える。

基本的に泰麒を溺愛するのだが、その愛ゆえ、後に泰麒にあだなすと判断した存在を次々に惨殺するという、すさまじい事件を起こすことに……
このあたりは、小説版「「黄昏の岸 暁の天」と「魔性の子」に描かれるのだが、まあこれがアニメ化されることはありえまいなぁ。

尚、声の出演は勝生真沙子さん。汕子以外でも十二国記内にちょこちょこと出演されている。80年代アニメ好きゆえの感想かもしれんが、…最近の若手の声優さんには、こういう勝生さんのような独特の妙齢の存在感を感じさせる演技と声の人がいないような気がする。
勝生さんとか榊原良子さんとか、ええよねぇ。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター90個目。
新しいキャラは積極的に紹介していこうということで……某情報により発見した、意外な出演作より。
宮廷魔術師、後の医師。



以下、拍手レス(ジローさん)

続きを読む "No,171『汕子』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月21日 (金)

No,169『驍宗』

第169弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、果断なる泰王<驍宗(ぎょうそう)>をば。

Photo
私は恥をかくことに慣れていない。
さてさて、キャラのイメージよりずいぶん柔和な出来になったな、と思ったのだが、アニメを見返してみるとこの人、結構タレ目だった。
原画からの再現度は高いと思うので、全体的にはよい出来といえよう。
名前の「驍」の字がかなり死ねた。

さて、驍宗殿。
姓名は朴綜。十二国記世界では、成人すると本来の姓の他に「氏」と呼ばれるものもつけるのだが、驍宗の場合は氏を「乍(さく)」。そして通称である字が「驍宗」なので、一般的には「乍 驍宗」と呼ばれる。驍宗、乍将軍、などが通称か。
戴国禁軍の将軍であり、十二国記世界で剣客といえば「一に延王、二に驍宗」と言われる程の練達の武人。
十二国記世界では、あまり他国の一般に知れ渡ることはないのだが、それでも尚、世界の各国に名を知られているほどの、有能な将軍である。
その性格は、峻烈にして果断。自らに確固たる自信を持ち、覇気に満ち溢れた、まさに英雄的な人物である。
泰麒の帰還に伴い、李斎らと同様、王への選定を目指して昇山をする。この際、驍宗が昇山することを知った李斎が
「驍宗殿が昇山すると聞いて、王になることをあきらめた」
というほどなので、その人物の大きさが知れようというものだ。
実際人々からも、王はきっと驍宗に違いないと目されるのだが、泰麒は驍宗の覇気に怯んでしまい、一度は驍宗が王ではないと思ってしまう。
ここに、泰麒のこちらの世界での知識不足が重なってゴタゴタが起こってしまうのだが、最終的には無事、驍宗が泰王として選ばれ、泰麒は驍宗と共に戴で暮らすこととなる。
泰麒は驍宗の峻烈さに畏怖しながらも、まあ大好きでたまらないわけで、その辺の泰麒の健気な好意の表し方がもう可愛いのなんのって。さらに驍宗も、不器用ながらに泰麒に見せる愛情の数々がこうほほえましいのなんのって。
戴のこの主従、読者&視聴者のニヤニヤを誘いすぎである。

で、まあこの後小説版で泰麒と泰王となった驍宗が迎える運命は過酷なもんでして……だから小野不由美さん、早く続き(ry

尚、声の出演は藤原啓治さん。
クレヨンしんちゃんのヒロシ役として有名すぎるため、通称「ヒロシ」で通じてしまう方だが、近年かなりアニメでの出演は多い。演じる役柄はどちらかというとガラがちょっと悪い青年が多いが、演技の幅は非常に広く、ギャグキャラなども軽くこなす。2000年代の人気男性声優の一人と言えよう。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター89個目。
またもある意味おかしいキャラ。
「わいが日本一のGKや!(若林除く)



以下コメントレス

続きを読む "No,169『驍宗』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月18日 (火)

No,167『李斎』

第167弾投入。
十二国記「風の海 迷宮の岸」編。
今回は、女将軍<李斎(りさい)>をば。

Photo
うぇーい。
んー、微妙。眉毛のバランスとか変だ。
髪の毛が後ろにばぁーと広がってる方なので、それが入りきらないがために構図的におかしいのも減点ポイントだ。
やはり、微妙。

さて、李斎殿。
役職でいうと、戴国承州師将軍。戴国の一州、承州の軍の将軍ということになる。
十二国記世界では、女性は子供を生まない(子供は木になる)ので、女性だからといって職業への差別は全く無いといってよい。むしろ役人などは女性の方が多いらしい。よって女将軍といっても、別段珍しいことではない。
泰麒が日本から十二国記世界へ帰還したことにより、戴国の人々は泰麒に王に選んでもらおうと、麒麟の住まいである蓬山という山へやってくる。これを昇山というのだが、その昇山の一団に、李斎の姿もあった。李斎もまた、王に選ばれんという自負を持っていたわけだ。
武人だが物腰は柔らかで、凛とした佇まいが素敵な御方。残念ながら王には選ばれなかったものの、泰麒は李斎の人柄を慕ってよく彼女のもとを訪れるようになり、交流を深める。
李斎にとっての泰麒は、あくまでも戴国の麒麟、いわば主であり、そのように接してはいるが、まだ幼い泰麒に対して母性にも似た感覚をもっているようであった。
後に泰麒が王を選んだ際、新王・驍宗とも交流を持ったことから重用され、戴国の王の軍、禁軍の将軍に抜擢された。
とまあそこまでがアニメ版での話なのだが……この後、李斎を待ち受ける運命は過酷である。
戴国では叛乱が起き、新王・驍宗と泰麒は行方不明に。李斎は叛乱者に追われ、陽子の慶国に逃げ込むも、追撃の際の負傷で片手を失ってしまう。それでも尚、戴国を復興しようと、ようやく泰麒を探し出し、泰麒と二人のみで叛乱と妖魔の嵐吹き荒れる戴国へと帰還する……んだが。
ここで話が十年止まっている(# ̄З ̄)
頼む、小野不由美様……李斎が不憫だ。早く、早く続きを……

尚、声の出演は進藤尚美さん。
ガンダムSEEDのカガリなど、ボーイッシュな少女、もしくは少年役が多い方だが、この李斎のような知性的な女性もかなりいい味を出す。
調べてみたら、精霊の守り人の主役・バルサの少女時代もこの方でした。

Photo_2Photo_3Photo_4



次回予告。
中原さんキャラクター88個目。
ちょっとおかしいキャラが続いているので、おかしい人シリーズ。
仮面の殺人者、通称ジェイソン。





以下、拍手&コメントレス。

続きを読む "No,167『李斎』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月13日 (木)

No,165『小松 尚隆』

第165弾投入。
意外と反響があったので、十二国記にしばし傾倒。他のものものちょこちょこ混ぜようとは思うが。
今回は、十二国記第三の主人公?延王<小松 尚隆(こまつ なおたか)>をば。

Photo
馬鹿だが暗愚ではない。
某家臣が評して曰く、そんな殿。
王様なので、陽子に続いて大型でやってみましたよと。
うーむ、なんだろうな、全体的な線の出し方なぞは安定して細い物もできてきているのだが。
なんか表情が納得いかない。目の光の加減が原因かな……

さて、小松尚隆。
十二国記世界において、主人公・陽子の国「慶」の隣国である「雁」の王。だがその名から推測できるように、元々十二国記世界の住人ではなく、陽子と同じく日本に生まれた「胎果」である。
本名を、小松三郎尚隆。十二国記世界では、もっぱら「尚隆(しょうりゅう)」と呼ばれるが。
戦国時代初期、瀬戸内の小大名・小松氏に生まれた若様で、小松が時の大勢力の村上氏に攻められた際、戦火の中で小松の領主となる。だが結局、村上に滅ぼされようとする瞬間、王を探して蓬莱(日本)に来ていた雁の麒麟・延麒によって救われ、十二国記世界へといざなわれることになる。
そして王となって、実に在位五百年! 王は神仙で不老故に、外見こそ変わらないが、そんなお年の方なのである。
五百年続いた王というのはもはや伝説的でもあり、希代の名君として名高いが、品行方正な優等生タイプではない。ざっくばらんで大雑把、あれだ、暴れん坊将軍の系統だ。
実際、市井に身をやつしてその辺をフラフラしてたりということをよくしているので、ますますイメージがかぶる。

陽子は放浪の末、海客を保護してくれる国、ということで雁を目指す。その最中、陽子は自分が慶国の王であることが判明し、延王自らに保護されることになる。
同じ胎果、さらには五百年先輩の隣国の王ということで、陽子にこの世界の理を教えたり、道を示したりと、よき理解者兼指導者に。陽子が王となった後も、度々交流がある。
そんなわけで出番はかなり多く、後に「東の海神 西の滄海」というエピソードで主役に。このエピソードは、延王の日本時代の話と、王になった直後の内乱の話とを交互に語りながら、進むのだが、この辺アニメ版ではやや流れが異なっている。日本編は独立して初期のエピソードに組み込まれていたりする。
んー、アニメは陽子の話として一つの流れをつくっているので仕方ないのだが、やはりこの話は二つの流れが組み合わさってこその話だと思うなぁ。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター87個目。
光雲斎様がドSキャラだったが……いたよ、まだまだドSがw
というわけで、姫にご執心のドS王子。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月20日 (月)

実用化例 その7

十二国記強化期間終了。
例によってちょっと実用化。
一つ目、壁紙。

800600_3 1024768_5
ノーマルサイズ用
800×600
ノーマルサイズ用
1024×768
16001200_2 1280800
ノーマルサイズ用
1600×1200
ワイドサイズ用
1280×800
16801050  1280800mac 
ワイドサイズ用
1680×1050
mac用ワイドサイズ
1280×800

といった感じ。
陽子の象徴、貴色たる赤にしてみたが。



その2。紹介動画。


十二国記はキャラ数が膨大なので、続けようと思えばかなりできる。
泰麒と犬狼真君がすでにあるので、そのからみは早いうちに作ってみたいとは思っているのだが。

といったところで。
また思いつくままぼつぼつとやってまいりましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月19日 (日)

No,153『十二国記「風の万里 黎明の空」・タイトル』

第153弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編、ラスト。
作品タイトルをドン。

Photo
ほいっとにー。
作中のシンボルアイテムである宝重「水禺刀(すいぐうとう)」を入れておいた。
……が、実は「風の万里 黎明の空」では、この鞘に封じられている禺(さる)は力を失っており、きちんと登場しない。
ま、陽子といえば水禺刀、ということで。

さて、そんなこんなで長々とやってまいりました十二国記も一旦終了であります。
また戻ってくる時は、泰麒がらみで「風の海 迷宮の岸」か、大主要キャラ楽俊を出すべく「月の影 影の海」編かのどちらかに行きたいと思います。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター81個目。メガネキャラ強化期間。
探査船乗組員、狂気の行き着く最期は哀れなものよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月14日 (火)

No,151『昇紘』

第151弾投入。
十二国記強化期間、『風の万里 黎明の空』編、ラストキャラ。
和州止水郷長<昇紘(しょうこう)>をば。

Photo
ふむ。
多分、いいと思う。
最近出来のいいハンコ作家さんの画像をよく見るせいか、自分のもの程度だとたかが知れる面もあるのだが……こいつに関してはかなり再現度高く、線も安定していると思う。

さて、昇紘。
「「風の万里 黎明の空」における、ラスボスといえる存在だ。
肩書きは慶国和州止水郷長。つまりは陽子治める慶国の一州、和州の地方自治体である止水郷の長、すなわち官吏(役人)である。
本来収穫の1割以下と定められている租税を、実に7割で徴収し、税が満たなければ村丸ごと皆殺しなどなど、残虐非道の人間として名高く、その悪評は王宮にも届いている。
の、だが。なぜか処罰されない。
その真相は、まず昇紘の上司にあたる和州の州侯・呀峰が、昇紘を自らの子飼いとして保護していることにあり、ひいてはその呀峰を、実は王宮のトップである冢宰・靖共が保護しているからである。
慶国は長らく無能な王の存在が続いたため、王宮の官吏達は王をないがしろにして政治を行うことに慣れている。そして私腹を肥やすことを当然のように行ってきていたのである。
そんな官吏たちに囲まれてしまっている新王・陽子は色々とやりにくいわけで、悩んだ末に市井の暮らしに降りてみることを決意し、そこで知ったのがこの昇紘なる悪辣な官吏の存在というわけだ。
昇紘の圧政に耐えかねた虎嘯らが叛乱を計画、さらには偽王に唯一抗しながら政争に敗れた浩瀚の命により、桓魋らが呀峰誅伐を名目に叛乱を計画。その波に、新王・陽子、鈴、祥瓊という三人の娘たちが巻き込まれてゆく。
この昇紘の悪辣ぶりには確固たる信念がある。
昇紘は王が麒麟によって選ばれる、というこの世界の摂理そのものに疑問を感じ、王を選ぶという天の意思が本当に存在するのか? ということを試そうとしているのである。
自らが悪逆非道を貫くことで、それを天が罰することができるかどうか、という何とも破滅的な賭けをしているのだ。
長年にわたりこの非道を行いながら、ついには罰せられず呀峰に取り立てられていたことで、天の意思など存在しない、という結論に半ば至りかけていた昇紘だが、ついに陽子によって討伐され、
「天が王を遣わした、やはり天の意思は存在した」
と自嘲しながら囚われることとなった。陽子に言わせれば
「私は天に命じられて来たわけではない」
だが、それも昇紘に言わせれば
「だからこその天意だ」
だそうだ。
実は昇紘のこの信念、アニメオリジナルである。小説原作の昇紘は、ただの愚劣で非道な男で、外見も尋常ではない肥り方をした男。
天の意思への疑問、というのは、この作品の根幹に触れるものでもあるので、原作ファンからするとかなり危険なアレンジではあると思うのだが、私はこのアニメ版昇紘のキャラだては結構好きだ。

さて十二国記。
まだまだやりたいキャラはわんさかといるが、最後にタイトルを作ってひとまず休憩だ。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター80個目。メガネキャラ強化期間。
キング・オブ・ポップ追悼記念。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 9日 (木)

No,149『浅野 郁也』

第149弾投入。
十二国記強化期間。「風の万里 黎明の空」編、ラスト前。
今回は、アニメ版オリジナルキャラ。かつての陽子の同級生<浅野 郁也(あさの いくや)>をば。

Photo
むふー。
これは、かなりいけたな。
色味の関係で髪の毛と襟元との区別がややつきにくくなってますが、そこを除けばほぼ完璧。かなりマイナーキャラなこいつがこの出来というのはなんだかなぁ。

さて、浅野郁也。
小説の原作には登場しない、アニメ版オリジナルキャラである。本来、主人公・陽子はたった一人で十二国記世界に召喚されるのだが、アニメではそうすると陽子一人のモノローグで話が進んでしまううため映像栄えしない、ということで、一緒に召喚に巻き込まれてしまう犠牲者wが生まれた。それがこの浅野と、浅野の彼女・杉本である。
……実は杉本の方が重要キャラなのだが。彼女のエピソードは、風の万里の前にあたる「月の影 影の海」編に集約されており、「風の万里 黎明の空」では登場しない。
一方、この浅野は月の影前半で行方不明になってしまうのだが、その後風の万里で奇跡の復活を果たすのである。
陽子と違い、ただの海客である浅野は十二国記世界の言語や文化が全くわからない。そんな世界で取り残されてしまった浅野は、何とか生き延びながらも次第に
「この世界は虚構だ。ゲームの世界なんだ」
という幻想に自らを追い込み、半ば狂うことで自我を保ってゆく。
旅芸人の一座に拾われ、かろうじてやりくりしていた時、景王を思慕して旅する鈴と出会う。仙であり、また海客である鈴の言葉を、浅野は理解できたため、鈴と同道して慶を目指すことになる。
鈴と出会った際の
「待っていたんだ、フラグが立つのを」
は、彼の狂気を表す名言ですねぇ。
その後、景王が海客だと知り、それが一緒に流されてきた杉本か陽子だろうと知った浅野は、景王を救い出すという一方的な思い込みのもとに、慶国の叛乱に巻き込まれてゆく。

うーむ、何とも救いがたいキャラなのですが、実際問題、突然に何もかもわからん異世界に放り出されたら、浅野のような狂気に落ちる者も少なくないでしょう。その辺、わりと小説はドライなところもあるので、アニメ版はこう現代的な要素を上手く取り入れているんじゃないかなぁと思います。

尚、声の出演はうえだゆうじ氏。個人的には機動戦艦ナデシコの主人公テンカワ・アキト役で馴染みが深い。この方も、わりとフツーな感じの声と演技の方で、私は結構好きなタイプだったりする。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
第150弾という区切りになるので、一つ脱線して大物を作ろうかと思う。
中原さんキャラクターリメイク編。
有名キャラを行きたいところであるが、ちとまだ誰に行くかは考え中。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 2日 (木)

No,147『清秀』

第147弾投入。
十二国記強化期間「風の万里 黎明の空」編。
別段こだわりもなく消しハンの数が増え続けているが、まぁ気にしない。するな。
さて今回は、リクを受けまして<清秀(せいしゅう)>をば。

Photo_2
よいやさ。
厳しい表情から取ってはいるが、顔の再現度は久々に超高レベルかと。服装の色味の選択を間違えた気がしないではない。

さて、清秀。
旅に出た鈴が、船旅の航海上で出会った少年である。清秀なる名が、姓名か字かは明かされていないが、十二国記世界では、めったなことでは姓名では呼ばれないので、字の可能性が高いとは思う。
元々、今は陽子が治める慶国の出身だが、先の王の時代に、家族共々難民となっていた。その途上、父は妖魔に食われ、母は慶国への帰還を目前にして病に倒れる。そして清秀は、たった一人で、すでにもう住む家さえも残っていないであろう慶国へ帰ることにしたのである。
十~十二歳程度と推測され、口調は幼く粗野なところもあるが、その幼さには見合わぬ達観した感性の持ち主で、非常に賢い。
海客であることの苦労や苦悩を訴え、自分の不幸を振りかざす鈴に「生きているのがつらくない奴なんかいない」とバッサリやってのけ、鈴の考えが変わる契機をもたらすことになる。
なんだかんだでケンカしながら鈴と同道するようになり、お互いに保護しあっているつもりのような不思議な関係を築いてゆく。
放浪中に妖魔に襲われた際に頭部に傷を負っており、それが原因で旅の途中じょじょに衰弱してゆく。そして慶国で王宮を目指す道中、拓峰にて悪辣な郷長・昇紘(しょうこう)の馬車に轢き殺されてしまう……
この一件で、慶と景王に絶望した鈴は、虎嘯の叛乱に身を投じることになる。

出番自体はこの鈴がらみのみで、さほど量があるわけでないのだが、鈴に放つセリフの一つ一つがあまりにも重い。そんなわけで、かなり存在感がある少年キャラだ。

Photo_3Photo_4Photo_5


次回予告。
中原さんキャラクター79個目。
中原さんといえば理知的なクールキャラも魅力的。メガネキャラとかいいよね。
というわけで、メガネキャラ。
……決してクールではないと思うが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年6月23日 (火)

No,145『桂桂』

第145弾投入。
十二国記強化期間「風の万里 黎明の空」編。
今回は、十二国記には意外と複数いる少年キャラより、<桂桂(けいけい)>をば。

Photo
ぽいと。
うーむ、なんだか可愛すぎるな。本来もうちょい少年らしい溌剌とした感じなのだが。表情選びに失敗した感じ。まあこれはこれで可愛いのでよいか。

さて、桂桂。
先述の蘭玉の実の弟にあたる。桂桂は字、というよりは、子供特有のいわば幼名のようなもので、本来は姓を蘇、名を蘭桂、合わせて蘇蘭桂という。
年の頃は十歳前後だろうが明確にはあかされていない。
明るく、元気で、かつ利発でもあるが、特別な才能を持つとかそういう描写はない。ほんと、極めて一般的な少年である。蘭玉との姉弟仲は非常に睦まじい。姉の手伝いもよくしている。
里家にやってきた陽子を、蘭玉と共に迎えて、陽子を第二の姉のように慕うことになる。

実はそんなくらいであまり出番はないのだが、遠甫を狙う刺客が里家を襲った際、姉・蘭玉は殺され、桂桂自身も重傷を追ってしまうというインパクトの強いエピソードがあるため、結構存在感がある。
一命を取り留めた桂桂は、その後王宮で暮らすようになっているが、いまだ幼少ということもあり、不老となる仙にはなっていない。でもまあ順当にいけば、しばらくしたら仙になって陽子の側仕えをするのだと思う。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター78個目。
実はこれも複数キャラで出ている作品だったりするのだが。某超大物漫画家F・F氏原作アニメより、影の薄い同級生をば。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月10日 (水)

No,143『夕暉』

第143弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編。
今回は、実は黒幕?とも言える叛乱の軍師役、<夕暉(せっき)>をば。

Photo
こんにちは。
ちょっと憂い気味な表情からとったので目が細めですが、普段の表情はもうちょいパッチリしてる感じですが……性格的な部分はよく現れていると思います。
原画を写している最中は全然似なくてこまっていたのだが、押してみた感じは予想外に似ていたのでよしとしよう。

さて、夕暉。
立場としては先述の虎嘯の弟。虎嘯と共に拓峰の町で宿屋を営むのが表の顔だが、叛乱をすると決めた兄を陰で支えて助言し、実質、叛乱の戦略を考えていた軍師役である。
年齢は確か15、6歳なのだが、冷静かつ現実的なものの見方で、的確な戦略の数々を考え出している。また、人間的には幼いと言えた初期の鈴を諌めた人物でもある。
ま、その結果として鈴は叛乱に加担してしまうので、夕暉としてみれば複雑であろうが。
かつて遠甫に師事していたことがあるということで、その英明さはお墨付き。叛乱の後は、陽子の計らいで少学と呼ばれる上位の学校に入学した。確か十二国記世界の学校制度は、庠学→上庠→少学→大学の順で、上庠や少学に進める人間は極めて稀、大学まで入って卒業できれば、将来はもう高級官吏となることが約束されたようなもんである。
というわけで、おそらくは数年の後、立派な官吏となって陽子を支える人間になると思われる。
尚、頭脳派ではあるが、いざ戦闘となれば弓を手にして勇敢に戦う。その腕前はかなりのものだった。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター77個目。
これもシリーズで複数キャラ出演されているので使い果たしてしまおう。
乙女座の高弟、孔雀座の聖闘士。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月31日 (日)

No141,『遠甫』

第141弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編。
さてさて、風の万里の主要キャラも大分押さえては来た。
今回は、伝説の飛仙<遠甫(えんほ)>をば。

Photo_8
ほっほっほ。
まさに仙人。うむ、ほぼ完璧である。
顔がえらく細長く、横へのでっぱりがない髪形なので、顔全体が大きく彫れた。この大きさのおかげで、皺など老人独特の顔つきが上手い具合に再現できていると思う。
いや、実は彫りをしくじって、眉毛が一箇所欠けているのだが……

さて、遠甫。
姓は乙、名は悦。遠甫なる名は字であるが、遠甫には有名な別の字があり、それを老松(ろうしょう)、もしくは松伯(しょうはく)という。
陽子が市井に降りて暮らすことにした際、その逗留先として景麒が用意した里家の閭胥、長がこの遠甫。道を知り、教えることに長けた老人で、いわば陽子の先生となる。
景麒がこの老人を陽子の逗留先として選んだのには重大な理由がある。遠甫は、かつて名君と謳われた慶国の王である達王(たつおう)に仕えた仙である。達王の死後に松塾なる市井に道を諭す塾を開き、人望あつい人物だったのである。
その人望の厚さ故に、逆に現在の慶を牛耳ろうとしている高官一派に狙われ、松塾は焼かれる。そして、身分を隠し里家の閭胥となっているのである。
焼き討ちされた松塾の出身者の中に、偽王に叛乱した麦州州侯・浩瀚も含まれていて、言ってみれば、慶国の良心の親玉的な存在の御方である。
虎嘯・桓魋の叛乱事件の後、陽子によって再び王宮に迎えられ、王の教育係である太師という役職についている。
いわゆるインテリなわけだが、謙虚で全く嫌味がなく、人格面では完璧超人。すでに数百年を生きながら、陽子にふとしたことで意見をされた際に
「この年になってもまだ迷う。陽子のような若造に諭されることもある」
と、何とも含蓄あるお言葉を残している。

声の出演は西村知道氏。有名どこは「魔神英雄伝ワタル」のシバラクあたりか。
ちと恰幅のいいオジサン役が多く、あまり細身の老人声のイメージがある方ではなかったのだが、聞いてみると結構合っている。


Photo_9Photo_10Photo_11


次回予告。
中原さんキャラクター76個目。
珍しいぽっちゃり系2。そして、一応一つの話の主役だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 9日 (土)

No,139『桓魋』

第139弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編。
今回はー、元将軍にして現将軍。なんのこっちゃですが、<桓魋(かんたい)>をば。

Photo
がおー。
お、これは中々いいかもしれん。
最初は何か違う気がしていたのだが、しばらく見てたら雰囲気よく見えてきた。
ちょいと不敵な笑みが似合うお人なだけに、そのへんがわりと表情良くできたと思う。

さて、桓魋。
姓は青、名は辛、本みょうは青辛(せいしん)というが、桓魋という字が通称である。
陽子が景王に即位する際、慶国には偽王が存在した。国の官吏たちの多くが、その偽王が麒麟に選定された本物の王と疑わずに受け入れる中、慶国西側の州、麦州の長である州侯・浩瀚(こうかん)は、これを偽王を看破し、偽王に対して挙兵した。その麦州の将軍だったのが、桓魋である。
陽子の即位後、浩瀚は「偽王を本物の王と思って叛乱を起こしたのではないのか?」という嫌疑をかけられ、即位後間もなく国情のわからない陽子をないがしろにする高官らによって罷免に追い込まれてしまう。
浩瀚ら麦州の一味は、その後潜伏して慶国の腐敗した高官を糾弾するため、慶国北東の州・和州で、叛乱を計画する。その叛乱軍を、実質的にまとめあげているのがこの桓魋ということになる。
時同じくして、和州の地方都市・拓峰では、虎嘯の一味が叛乱を起こし、桓魋らはそれに乗じて和州の長、州侯・呀峰(がほう)の討伐をたくらむのである。
桓魋自身は、平素は気さくだが生まれが名家のため、儀礼にも通じた生粋の武人。お堅くなく、粗野でもない、飄々とした雰囲気が素敵な御方だ。
叛乱組織のため町のあばら家で侠漢じみた生活をしているが、家事はてんでできない。町で偶然出会った祥瓊に、家事全般を頼ることになっている。
人並み外れた怪力を誇り、とてつもなく重い鉄製の巨大な槍を振り回して戦うのだが、この怪力にはちょっとした秘密が。
十二国記世界では、獣の形と人の形の両方に変わることができる人々……半獣というものが、少なからず存在する。桓魋も実は半獣で、熊の姿に変わることができる。この熊さんパワーのおかげで、槍は振るうは戦車はひっくり返すは、もうやりたい放題だ。
陽子とは、叛乱の佳境で出会い、事後に自らの上司・浩瀚の復権を願い出る。またこの叛乱での功績で桓魋自身も重用され、王の直属軍・禁軍の将軍になるのである。
というわけで、元麦州の将軍、現禁軍の将軍なのだ。

アニメ版における声の出演は松本保典氏。今だとサザエさんのノリスケさんあたりが有名か。80~90年代を代表する声優さんのお一人だと思う。全般的に80~90年代活躍の男性声優が好きな上里としては、ベスト10以内に入る方です。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター75個目。
中原さんキャラとしては珍しいふとっちょぽっちゃり系。
原作から名前が変わっているのは、おそらく商標の問題だろう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年5月 6日 (水)

No,137『虎嘯』

第137弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編。
いやー、かつてなく間が空いた。年度始めで何かと気ぜわしかったのもあるが。ついでに中原さんキャラの資料補充をしておいた。90キャラオーバーまでは確保。100までもうちょいだ。
話を戻す。
今回は、宿屋の親父は世を忍ぶ仮の姿<虎嘯(こしょう)>をば。

Photo
間はあけども腕は鈍らず。一先ずいい出来で安心である。
むぅ、まあこんなもんでしょう。特に不満はないです。髪の後ろのリボンがちょいと切れて見えなくなってるのが惜しいといえば惜しい。

さて、虎嘯。
風の万里 黎明の空は、王の道に苦しむ景王・陽子が、和州に起こる叛乱に自らも身を投じることで国の現状と行くべき道を知る、というのが大きな流れなのだが、その叛乱の首謀者がこの男である。
表向きは宿屋の親父。とはいっても二十代そこそこの年齢だとは思うが。自らが住む町「拓峰」の郷長である昇紘が、あまりにも残忍卑劣な官吏であることに憤慨し、密かに仲間を集め、叛乱組織を作り上げていた。
豪放磊落かつ愛嬌のある性格で町の侠漢たちをまとめあげた、かなり器のでかいリーダーである。決して頭のいいタイプではないが、決起や退却の時を冷静に見極められるクレバーな一面も覗かせる。ま、叛乱の作戦の大半は、弟である夕暉(せっき)が請け負っているのだが……
この虎嘯の叛乱をきっかけとして、陽子は王の権力を脅かす高官たちを一掃することに成功する。王なのに叛乱に参加してしまうという、この構図は非常に楽しめる。
虎嘯は叛乱の首謀者であるが、当の王たる陽子が叛乱に参加している都合により無罪放免。どころか、王の警護を勤める側近に抜擢され、陽子の傍で働くようになっている。
うーむ、虎嘯の功績だと、王の警護より一軍を率いるほうが向いている気がしなくもないと思ったのだが、あれはあくまでも叛乱の軍だからこそ勤まったリーダーのような気もする。
やはり気の置けない仲間同士でまとまるほうが、この男の力は発揮されるのかもしれんなぁ。

PhotoPhoto_2Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター74個目。名探偵コナン強化期間。
コナンキャララスト。異文化コミュニケーションは大事だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月14日 (火)

No,135『鈴』

第135弾投入。
十二国記強化期間、「風の万里 黎明の空」編。
今回は、風の万里の主人公三人娘最後の一人、海客<鈴(すず)>をば。

Photo
お言葉がわかります。
とは、彼女の心痛を最も表す一言であろう。
うーむ、口、鼻のあたりのラインがずれたな……。目元などはかなりいいはずなのだが。ま、しかし祥瓊よりは再現度が高いと思う。

さて、鈴。
本名は「大木 鈴(おおき すず)」。この名から推測されるのだが、本来は十二国記世界の人間ではない。蓬莱と呼ばれている、いわゆる日本出身の人間である。
生まれは大正初期の貧農家庭。十三才の時に、家計の苦しさから東京の富豪に奉公人として売られるも、その道程で氾濫した川におち、気がついたら十二国記世界の虚海と呼ばれる外海に浮いていたのである。
十二国記世界には、こうして時折、日本から次元を超えて流されてきてしまう人間がおり、それは海から来る人<海客>と呼ばれている。
陽子も行ってみれば海客なのだが、陽子と鈴には決定的な違いがある。
陽子はそもそも、自覚はないにせよ慶国の王として流されてきた。つまり、すでに人ではなく神仙である。しかし、鈴はただ人だ。十二国記世界で使われている言語は、日本語や中国語に似ている要素があるが、全く別の言語体系のため、鈴にはこの世界の言語が全く理解できない。神仙である陽子は、知らず知らずのうちに言語が翻訳されて認識されるのだが……
というわけで、鈴は全く言葉も文化もわからぬ世界に唐突に放り出された、究極の異邦人なのである。
四年あまりのちに、梨耀(りよう)という仙に出会い、彼女が自分の言葉を理解してくれたことから、懇願して梨耀の下女となり、鈴も仙のはしくれとなることで、その苦難からは開放された、かに思われる。
が、梨耀は使用人に対して非常に陰湿で理不尽な主人で、鈴はこの主人にさげすまれならも、放り出されれば言葉のわからぬ世界に逆戻りになることを恐れ……九十年!あまりをすごすのである。
仙になったのが16~17の年なので、見かけは少女だが、実年齢は100歳を超えるw
そんな折、慶国に海客の王、すなわち陽子が即位したことを知り、陽子ならば海客としての自分の苦しみをわかってくれるのではないかと考え、梨耀の下を出奔、慶国を目指す。
というのが、鈴の主なストーリーだ。

言葉がわからないこと、理不尽な主人に仕えたこと、という過酷な環境に100年耐えた……といえば聞こえはいいのだが、実のところそれは自分の不幸に浸っているということでもある。実際、鈴は私は不幸なのだと周囲に訴えるばかりでそれから抜け出す具体的な方策をとっていない。また、他人の不幸と自分の不幸を比べ、自分の方が不幸だと思い込むことで、自分の不幸を納得しようとしている節がある。旅の途中、それに気付かせる少年に出会うも、その少年がたどり着いた慶国で理不尽な殺され方をしたことから、慶国の内乱に身を投じることになり、そしてやがて、かつてあこがれた景王、陽子と出会う。

風の万里は、人間の幸せな生き方、ということについて割りとテーマを置いている話だと思うのだが、その点、鈴のストーリーがその最も顕著な部分を語ってくれているような気がする。
不幸に浸る鈴の生き様というのは、最初は同情的に見てしまうのだが、はっとある時その見苦しさに気付かされてしまい、ものすごく身につまされる思いがした。

むぅ、陽子、祥瓊、鈴。この三人のそれぞれのテーマ性は、本当に深い。やはり風の万里は、十二国記中最高の名作だと思う。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター73個目。
名探偵コナン強化期間。
人の性格と車を巧みに操るも、名探偵の目は欺けず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 8日 (水)

No,133『祥瓊』

第133弾投入。
十二国記強化期間。
今回はー、元・姫<祥瓊(しょうけい)>をば。

Photo
我が景王と面識あるのがおかしいか?
とは、後の彼女の名言であるが。
むー、彫り加減は悪くないのだが……なぜかなぁ、微妙に感じが違う。群青の髪を黒で再現せざるを得ないことと、あとは目かな? 目の光の加減に何やら違和感が。
表情は、彼女にしてはやさしめなところを選んだというか、ちょっとアレンジして作ってある。
これだけ見ると、単に美人なお嬢さんなんだがな……

さて、祥瓊。
まず祥瓊なる名は、「字(あざな)」と呼ばれる一般的な呼称である。十二国記世界における字は、自称したり人につけられたりして、人によっては複数ある場合もある。ちなみに陽子の場合、髪が赤いことから「赤子(せきし)」というのが普及している字だ。
祥瓊は本名を孫昭(そんしょう)という。十二国の中で最北西に位置する「芳」の王・仲韃(ちゅうたつ)の娘である。王の娘は「公主」と呼ばれる。
話は逸れるが、仲韃は本名を孫権という。そして字が「ちゅうたつ」で、娘は孫昭……中国の歴史で有名な三国志に登場する人物になぞらえた名前だ。多分命名の語源はこれだと思うのだが。
閑話休題。
公主であった祥瓊は、仙なので不老。王宮で三十年間、何不自由なく暮らしていた。しかし民に対してあまりにも苛烈だった父王は謀反を招き、誅殺されてしまう。それによって王宮から追放された祥瓊は、仙の籍からも外され、里家に孤児として引き取られることになる。
で、ここからが祥瓊の真骨頂だ。民を虐げたとされる王の娘ということが露見し、里家で虐待される祥瓊。無垢な公主であったころの面影はすっかり影を潜め、恨みつらみでどんどんやさぐれていくのだ。この頃の祥瓊は、非常にいい表情をするw 人間の負の面丸出しというか、背筋も凍るような感じがいいw 
その後、虐待の果てに殺されそうになり、芳を追い出されて隣国の恭に行くが、そこで供王・珠晶に蔑まれ、供王の宝物を盗んで出奔するもまた隣国の柳でとっつかまって、役人に賄賂をつかませて免れたり、いろいろある。
そこからが転機。まだ紹介していないが、景王になる前の陽子を助けた楽俊という人?物と出会ったことをきっかけに、公主としての役目に気付いていなかった自分を見つめ直すようになり、だんだん人が丸くなってゆく。そしてそこから紆余曲折をへて、慶の内乱に身を投じることになり、陽子らと出会って、最終的には陽子にとって大事な友の一人となる。

……いかん、長く語りすぎた。
祥瓊は当初、ホント負の部分丸出しで、非常にイヤな奴に描かれているのだが、その彼女がじょじょに変わってゆく過程のあらわし方は秀逸である。祥瓊の登場エピソードである「風の万里 黎明の空」は、陽子、祥瓊、鈴という三人の少女のそれぞれの変化と成長の物語なのだが、私はこの祥瓊が一番上手く書かれていると思う。
そんなわけで、基本的にキッツイキャラが苦手な私なのだが、祥瓊は大好きだ。十二国記キャラの中で、三本の指に入る。

アニメ版では、桑島法子さんが熱演。この方は、タイプの違うキャラを見事に演じ分けるなぁと思う。女性声優ではかなり好きな方となった。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター72個目。
名探偵コナン強化期間。
うだつはあがらずとも、冴えなくとも、想い想われる心は本物である。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年4月 3日 (金)

No,131『蘭玉』

第131弾投入。
しばらくぶりに10日以上間が空いたな……。が、忘れたわけでも飽きたわけでもない。資料集めに没頭したり、年度末年度始でいろいろあったりしたのですよ。
さて、十二国記強化期間。
今回は、慶国の少女<蘭玉(らんぎょく)>をば。

Photo
とぅーす。
む、悪くない。が、何か決定打に欠ける感じがしないではないな……

さて、蘭玉。
姓は蘇、名は蘭玉、通称で蘭玉となる16歳の少女である。
両親はすでになく、弟の桂桂と共に、里家と呼ばれる孤児院のような村の共同施設に暮らしておられる。
王としての道に苦しんだ陽子が、しばらく市井に降りて暮らすことにした際に世話になったのが、この蘭玉のいる里家。陽子にとっては、この国において初めての同世代の同性の友達と言えよう存在か。
しかし陽子は里家の長である遠甫という老人の客人として扱われていたため、あまり友達という感じの距離感ではなかった気がする。
非常に真面目な働き者。里家の家事を切り盛りし、弟・桂桂を何よりも大切に思うお母さん役である。
最初、陽子との出会いでは、妖魔に斬り込んでいった雄姿を見て男と勘違いしてちょっと頬を染めてたり、陽子の下に慶の麒麟である景麒がたずねてきたときには、陽子の彼氏と勘違いして隅にもおけないと言ってみたり、お茶目な一面が非常に可愛らしいのである。
あまり出番の多いキャラではないのだが……その存在は非常に重要である。
里家の長である遠甫が故あって敵役に捕縛される際、蘭玉は……くそぅ、語るも悔しいが殺されてしまうのだよ。が、その際、陽子の部屋に逃げ込んだ蘭玉は、陽子が持っていた王の玉璽を発見し、それが敵に見つかるのを防ぐため、必死に隠したまま死んでしまう。王であることがわかった陽子に、自分たちの国「慶」の未来を託して……
ちくしょー、死ぬなー、蘭玉ー!
十二国記の全エピソード中、最も切ないシーンだと私は思う。
そしてアニメ版の声は川上朋子さん。特にこう特徴があるわけではないはずなのだが、なぜか妙に私の心には残るお方である。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター71個目。
名探偵コナン強化期間。
エゴと愛情の境目とは何であろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月18日 (水)

No,129『泰麒』

第129弾投入。
十二国記強化期間。
今回は、十二国記もう一人の主人公といってもいいであろう御子。極北の厳寒国家・戴の麒麟<泰麒(たいき)>をば。

Photo
わぁーい。
よし、可愛い。よって全て許す。

はい、さて泰麒。
十二国記は十二の国の王と麒麟の物語、と申し上げました。先の中嶋陽子が王ならば、こちらは麒麟である。
中国神話に登場する神獣・麒麟とはやや概念がことなり、十二国記における麒麟は、見かけは額に角を持ち、たてがみの長い馬である。が、その霊力が尋常ではないため、人の姿に転変することができる。むしろ、麒麟は普段は人間の姿で生活し、王の補佐を勤めるのである。
が、麒麟の存在意義は何よりも「王の選定」にある。
十二の国の王は、それぞれの国の麒麟のみが選ぶことができる。麒麟は王気と呼ばれる気配を感じることで、その者を王に選ぶのだ。
この戴国の麒麟・泰麒は、陽子と同じく十二国記世界に生まれながら現実世界……日本のことは蓬莱と呼ばれているが、その蓬莱で人の子として育った胎果と呼ばれる存在である。十歳の年に、十二国記世界に呼び戻される形で行くことになったが、それ故に十二国記世界の常識に疎く、麒麟としての使命や本性についても理解が薄い。その事が主因となって、王の選定の際に一悶着あるのが、この泰麒の最初のエピソード「風の海 迷宮の岸」である。
この章では、麒麟の使命についての話を通じて十二国記世界の仕組みや成り立ちについて、いろいろな謎がちりばめられているのだが……
そんなことはどうでもいい(byシュバルツ・ブルーダー)
泰麒が可愛い。これがこの話の全てだw
ロリキャラやツンデレキャラ声優として名高い釘宮理恵さんが、この優しく無邪気で、ちょっと不安げな幼子を熱演。殺人的可愛さである。
あ、ちなみに泰麒は男の子ですんで。後に成長した泰麒も出てくるんですが、声優さんは岡野浩介さんとなっております。成長後の泰麒は、とある理由によりひじょーーに暗い性格をしておいでなので、そこに岡野さんの演技がまたはまっているのだが。
追加。普通、十二国記世界の麒麟の髪は金色である。泰麒の場合は、極稀に現れるという黒い体毛とたてがみを持つ「黒麒麟」なので、人間の時の髪も黒くなっている。

PhotoPhoto_2Photo_3


次回予告。
中原さんキャラクター70個目。
やってしまおう、名探偵コナン強化期間。
早速使わせていただく。工藤新一、中学二年の春、出会うはおばあちゃん子なエリートサラリーマン。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年3月 7日 (土)

No,127『犬狼真君』

第127弾投入。
十二国記強化期間。
しょっぱなということでまずはリクをこなしてみる。
妖魔の巣窟、黄海の守護者<犬狼真君(けんろうしんくん)>をば。

Photo
ほいと。
うーむ、デザインが全面的にフードで見栄えがしませんな。
顔もご本人より大分柔らかい気がする。
もうちょっとツリ目なイメージがあるのだが。
しかし、フードの細い線は安定して出た。
ともかく、消化不良な感じなので、そのうち「真君」ではなく「更夜」も作りたい。ということで、史さん、勘弁。 人( ̄ω ̄;)

さて、犬狼真君。
元は名無しの捨て子で、天犬という妖魔に拾われ育てられたという不可思議な経緯を持つお方だ。十二国記世界では、妖魔は基本的に人を襲い食らう種族なので、この真君の例は極めて特殊と言える。
本人は妖魔を飼いならしているつもりだったのかもしれないが、実のところは妖魔に飼われていたと見るべきであろう。
妖魔と常にいたため人里に溶け込めずにいたところ、放浪中の雁国の麒麟、延麒・六太と出会い、「更夜」なる名をもらった。代わりに、妖魔を「ろくた」と名づけ、互いの友情の証としている。でまあ、この後六太と更夜には大きな事件があるわけなのだが。
ともあれ事件後、妖魔と人間とか隔たりなく共に暮らせる時代や国があることを願いつつ、世界の中心にある妖魔と神仙の世界「黄海」で隠棲。その後、いつのまにやら犬狼真君なる号をいただいて神々に認められた天仙となり、黄海を旅するものたちの守護者として敬われるようになった。
十二国記世界では仙となったものは不老不死となるため、真君も見た目は十代後半の少年の姿のまま。しかしすでに600年近くを生きており、その言動は極めて達観しておられる。

今のところ、陽子とはからみがないキャラで、先に述べた延麒・六太、それと恭国の王・珠晶のエピソードで登場する。アニメ版では第二部「風の海 迷宮の岸」で、原作にはない登場シーンをいただいて登場している。というか、珠晶のエピソードである「図南の翼」はアニメ化されておらず、また六太との話「東の海神 西の滄海 」では、更夜であって真君ではないので、真君の姿でアニメに出ているのは、その一回だけだ。
珠晶もえらい面白いキャラなので、図南の翼もアニメ化してくれればなぁと思うのだが。

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター69個目。
必殺ブロー・ホワイトファングをひっさげてー、ロシアのアマチャンピオン来る。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月17日 (火)

No,121『中嶋 陽子』

第121弾投入。
新シリーズ着手。
今回は、精霊の守り人と双璧をなす上里オススメ和風ファンタジー「十二国記」より、一応主人公の位置づけであろう、慶国景王<中嶋 陽子(なかじま ようこ)>をば。

Photo
ちぇいあ。
シリーズ一個目にもかかわらず、大型MONOを使用。
いやぁ、だって陽子、大好きなんじゃもん。
しかし、細かいところはよくできたはずなのだが……色味の選択をしくじった気がしてならん。
まず髪。設定上は緋色、アニメの着色だとややえんじがかった赤髪なのだが、白黒の場合、白か黒かが微妙な選択。
そして服。髪とのバランスもあるのだが、明るめの色だったので白をベースに再現したら……なんか白装束じみてしまった。
まあ原画の色味を無視してみれば悪いできではないのだが、それを考えると微妙な出来といえなくもない。
ポーズは戦闘シーンから。そんなに戦闘シーンは多くなく、またそう派手でもないのだが、やはり陽子といえば、市井の衣装で戦う姿が私は大好きなのである。

さて、中嶋陽子。
十二国記は、小野不由美さんの小説シリーズで、和風ファンタジー。これがNHKでアニメ化された。ベースになっている世界観は「山海経」と呼ばれる中国古典なので、和風というよりは中国風なのですが。
あまりにも設定が多く、深い作品なので語りだすと切りがなく。ひとまず陽子にかかわる部分だけさらっと押さえて紹介。
舞台は、十二の国に十二の王と神獣「麒麟」が存在する異世界。この世界では人間は卵果と呼ばれる木の実になって生まれるのですが、その卵果が、蝕と呼ばれる異世界と現実世界の交錯に巻き込まれ、現実世界で人の腹から生まれることがあります。陽子も実はそんな一人。
そして、異世界の十二の国では、神獣「麒麟」が、その国の王となるべき人を選ぶのですが、極東の国「慶」の麒麟である景麒が選び出した新たな王こそ、現実世界で高校生として暮らす、中嶋陽子だったのである。
というわけで、突如異世界に召喚されてしまった陽子が、右も左もわからぬ異世界で、紆余曲折を経て慶国の王になるまでが、十二国記の第一章「月の影 影の海」である。
この後十二国記の話は、陽子のストーリーを中心としながらも、その名の通り十二の国の王と麒麟の物語を、いろいろと描いていくのである。
でもって、未完。新刊がもうすぐ十年くらい出てないw でも作者にはやる気があるらしいので地道に待とう。

陽子は異世界から現実世界に流されてきた人間ということもあってか、実は現実世界ではかなり居所の無いお方だったりする。人の顔色を見て、それに合わせてばかりで一見優等生。それが異世界にたたき出されたて、人間不信になってやさぐれたり、王になるという運命に翻弄されて迷ったり悩んだりしながら変化してゆくのですよ。
そして最後というか、現在は王としての道に日々迷いながらも、凛として堂々たる女王っぷりである。
私は特に、ただの剣も振るえぬ女子高生だった陽子が、異世界で次第に凛々しくなって、慄然と戦い出すところが大好きだ。陽子の口調や態度も、すこしづづ男っぽくなっていくのだが。
陽子編の第二作、というか今のところ陽子編最終話とも言える「風の万里 黎明の空」のラストで、麒麟にまたがり上空から裏切り者の将軍を見下ろして一喝するシーンなど、震えが止まらぬものがある。
というわけで、陽子は凛々しいからこそよい。が、その凛々しさに秘められた迷いや優しさがにじみ出るからこそ、またよい。

追加。アニメ版で演じられたのは久川綾さん。それまでも一応名前は存じ上げている方だったが、イマイチ役柄と一致していなかった。が、この陽子役で惚れた。かっけぇよ、久川さん……

Photo_2Photo_3Photo_4


次回予告。
中原さんキャラクター66個目。
両親の仇を討つべく、戸籍を隠して女に接近。でも超好青年。

| | コメント (5) | トラックバック (0)